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秋田建設工業新聞社
2023/09/05

【秋田】県の来年度新規箇所/仙北市西木町でバイパス築造など

 県は5日、6年度から事業着手予定の16事業(建設部3事業、農林水産部13事業)を秋田県公共事業評価専門委員会に諮った。建設部では道路改築で国道105号・坂本工区(仙北市)、国道108号・根子工区(由利本荘市)、通常砂防で寺沢・芽沢−1ほか2(湯沢市)に着手。農林水産部では、ほ場整備9カ所(鹿角市十和田毛馬内、能代市二ツ井町麻生、八峰町峰浜沼田、秋田市飯島、秋田市仁井田、秋田市雄和左手子・大仙市協和小種、大仙市戸地谷、仙北市角館町下延、横手市杉沢)などを推進する。

 道路改築事業のうち、国道105号・坂本工区(仙北市西木町上桧木内字坂本)の計画延長は延長1,730m。同路線は第2次緊急輸送道路と重要物流道路の代替・補完路に指定されているが、全幅が6.5m(車道5.5m)と狭く大型車のすれ違いに支障をきたしているほか、急カーブ(R40m)も存在している。

 事業では全幅9.5m(車道W6.5m)のバイパスを築造。事業期間は来年度から15年度の10年間、総事業費は29億4,000万円(工事25億4,600万円、用補1億5,000万円、その他2億4,400万円)を予定している。

 国道108号・根子工区(由利本荘市鳥海町小川字上根子)では、延長2,250mを現幅6〜7mから全幅12m(車道6.5m)に拡幅する。総事業費は11億1,000万円(工事7億1,000万円、用補2億6,000万円、その他1億4,000万円)、事業期間は来年度から12年度までを予定。

 通常砂防事業の寺沢・芽沢−1ほか2(寺沢・芽沢−2、城ノ内沢)は、氾濫範囲に要配慮者利用施設(秋ノ宮地区センター)や人家、第一次緊急輸送道路となる国道108号を抱える土石流危険渓流で、谷頭部から下流部にかけて渓床に厚く土砂が堆積し、流域全体にスギが密生しているうえ、土石流の対策施設が整備されていない。

 事業では来年度から12年度までの7カ年をかけ、砂防堰堤3基(L47m・H8m、L61m・H10m、L50m・H13.5m)を建設する。総事業費は6億3,000万円(工事4億4,400万円、用補8,600万円、その他1億円)。

 農林水産部が所管するほ場整備では、農地中間管理機構関連ほ場整備事業の◇毛馬内北部(鹿角市十和田毛馬内、区画整理65.3ha、総事業費20億4,900万円、事業期間6〜11年度)◇麻生(能代市二ツ井町麻生、18.1ha、6億7,800万円、6〜11年度)◇沼田田中(八峰町峰浜沼田、69ha・頭首工一式、23億7,300万円、6〜14年度)◇飯島北部(秋田市飯島、144.6ha、43億6,400万円、6〜12年度)◇仁井田西部(秋田市仁井田、93ha、31億4,200万円、6〜11年度)◇高野三郡野(秋田市雄和左手子・大仙市協和小種、51.2ha・揚水機一式、22億3,900万円、6〜11年度)◇戸地谷北部(大仙市戸地谷、47.7ha、12億800万円、6〜11年度)◇大瀬蔵野(仙北市角館町下延、50.7ha、16億1,200万円、6〜11年度)◇みたけ(横手市杉沢、5.8ha、2億3,900万円、6〜11年度)―を推進。

 かんがい排水事業では、◇八郎潟第一(大潟村字大潟、用水路工L6,900m、総事業費8億6,800万円、事業期間6〜11年度)◇若松堰(仙北市田沢湖卒田、L2,000m、4億7,600万円、6〜11年度)◇沼館(横手市雄物川町沼館、L5,600m、23億1,100万円、6〜15年度)―を実施する。

 このほか、小水力発電施設整備事業として、雄物川筋十文字(横手市十文字町)で発電用水路の整備やらせん水車1基の設置を実施。総事業費は4億3,000万円で、事業期間は来年度から9年度まで。

 公共事業評価専門委員会は、県が行った公共事業評価の結果について調査審議するもの。総事業費2億円以上の新規事業箇所を対象に、事業担当課長が一次評価を行い、総合政策課・財政課のヒアリングを経て8月2日の新規事業箇所選定会議(知事・副知事等で構成)を実施。5日に県が公共事業評価専門委員会に諮問し、委員の幅広い意見を吸い上げて知事に答申する。

提供:秋田建設工業新聞社