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鹿児島建設新聞
2023/09/06

【鹿児島】南九州市新庁舎建設/発注方式 建築はJV想定

 南九州市は、現時点で想定する新庁舎建設の発注方式を明らかにした。過去の入札実績から建築本体は共同企業体(JV)方式、電気や給排水衛生など設備は分離する考えだ。4日、2023年第4回定例会本会議(一般質問)があり、西次雄市議(無所属)の質疑に江平恒博副市長が答えた。
 新庁舎建設について質問した西市議は、発注方式に関して「できるだけ地元業者が参加しやすい入札方法を」と設備分離等を要望。塗木弘幸市長は「市内業者の発注機会をできるだけ増やせるよう努めたい」と答弁したほか、江平副市長は「今後慎重に検討したい」とした上で、類似する工事関係から想定される考えを述べた。
 基本設計をみると、建設予定地は知覧農業振興センターの跡地(知覧町郡17327外、約2万9350u)。建物規模はS造3階建約6580u。当初約45億円を見込んでいた総事業費は物価高騰や円安等を要因に約60〜65億円まで上昇し、工事費の大幅増を避けるため建物規模が縮小した。
 敷地内には新庁舎のほか、附属棟(S造2階建840u、渡り廊下含む)も整備。駐車場は549台分(来庁者用103、公用車用70、職員用376)を設け、庁舎の南側にはイベント・防災エリア(芝生広場)、北東側にはテナント計画エリアの配置も見込む。基本・実施設計は山下設計・ゲンプラン設計JVが担当。
 市によると、現地では敷地内の既存施設解体に着手しており、23年度はあと盛土工(1万5000m3)や擁壁工(L180m)、排水工(L270m、路盤工1万1000u)を計画。設計業務は3月から実施設計に移行して現在、備品購入や情報通信関連設備など費用も検討中。12月ごろに詳細な設計額を算出できるという。


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