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北陸工業新聞社
2023/09/08

【福井】県優良工事のプレゼントーク行う/フクイ建設技術フェア2023初の試み/工事担当の本人が思いを語る/工夫や臨場感社会貢献できる幸せ

 フクイ建設技術フェア2023で6日、初の試み「福井県優良工事プレゼントーク」が繰り広げられた。特設ステージ。
 今年の県優良工事(優秀)表彰に輝く受賞企業から、現場の担当者本人が自分の言葉で、思い出深い工事を振り返った。
 西村組・轟建設・羽崎組JVは、西村組の西川純矢さんが発表した。道路改良工事の新板垣トンネル(越前工区)坑内で進めた、支保工の建て込みや、発破の瞬間映像なども交え、臨場感を伝えた。斜面に並行し進めた現場の特殊性も紹介し、「安全対策を尽くし、無災害で完成することができた」と振り返った。
 日光産業・明和工業JVは、日光産業の小寺幹夫さんと、野尻敏也さんが発表した。県道の、えちぜん鉄道に隣接する災害復旧工事(永平寺町藤巻)で、効率性と安全性を両立した。「公共工事の大切さや、地域社会に貢献できる幸せを感じた」と実感を込め、益々の精進を誓った。
 セイコウは、大森隼さんと森下圭悟さんが発表した。治山施設の機能強化・老朽対策工事(高浜町横津海)で、アクセス道に、芝桜の植栽や、除草シートの張り付けのお手伝いを実施。事前に生態調査も行い、貴重な水性生物を保護し、下流域に放流している。
 司会を務めた、県建設技術公社の室田正雄業務課長は、「建設業は、災害復旧や、環境保護にも大きく貢献しているが、一般的な認識は不十分。工事関係者が自ら経験を語ることで、理解を深める一助になるのでは」と、主旨説明した。

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