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日本工業経済新聞社(群馬)
2023/09/08

【群馬】川場村小中一貫校建設、11月入札へ

川場村が2025年度に小中一貫の義務教育学校として開校する川場学園の整備について、新校舎増設工事と川場小学校校舎の改修工事をそれぞれ11月に入札を計画している。入札方式は現在検討中としているものの、増築工事および改修工事ともに建築、電気、機械は分割せず一括での発注を見込んでいる。9月補正予算で増築工事費1751万1000円などを追加。当初予算との総額11億2326万6000円で事業を進捗する。
川場学園は、川場小学校(谷地2402)と川場中学校(谷地2494)を統合し、小中一貫の義務教育学校として新設されるもの。川場小敷地内へ校舎を増築するとともに、既存の校舎を大規模改修する。現段階では、12月に工事へ着手する予定で、24年12月の完了を目指している。
9月補正予算において校舎増築工事費として1751万1000円、既存校舎の改修工事費に1207万8000円をそれぞれ追加している。さらに、小中一貫校増改築事業へ24年度の債務負担行為として限度額に9810万3000円増額した。当初予算では校舎増築工事費として2億6411万5000円を確保しているほか、既存校舎の大規模改修工事費1億3951万1000円、小中一貫校増改築事業の24年度債務負担行為へ限度額5億9194万7000円を設定していたため、川場学園新設に関する事業費は9月補正予算を合わせると総額11億2326万6000円となる。
9月補正予算での増額分は材料高騰への対応分としており、工事内容としての変更はない。今回発注となる2件の工事はそれぞれ議会案件となり、審議を経て、工事契約の締結となる。
新校舎はW造2階建て、延べ床面積976uの規模で、既存校舎と接続させるつくり。1階には職員室や校長室、更衣室、職員用トイレなどを配置し、2階には普通教室3室と多目的スペースを設ける。移動手段として階段のほかエレベーターも配備する。また、外構工事や植栽の解体整備、渡り廊下の新設も行う。渡り廊下はS造耐火構造、床面積23・82uで築造。接続部分の階下はピロティとして整備する。
既存校舎の大規模改修は、主要構造体には手をつけず外壁や屋根、教室などの改修となるほか、バリアフリー化にも取り組む。設計は福島建築設計事務所(前橋市)が担当した。
教室配分は既存校舎の教室が1〜7年生、増築校舎の教室が8〜9年生とする案が出ているが、検討を進めている段階となる。
役目を終える川場中学校校舎については、解体はせず村として利用方法を検討する。
川場小は1986年に開校したRC造3階建て、建築面積1364uの校舎とS造平屋、建築面積1219uの屋内運動場や食堂が配置されている。川場中は、80年に開校したRC造3階建て、建築面積3366uの校舎と、S造平屋、建築面積1037uの屋内運動場などからなる施設となっている。