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建通新聞社(神奈川)
2023/09/06

【神奈川】横浜市 新羽末広幹線の利活用を検討 

 横浜市環境創造局は、鶴見川流域にあるポンプ場の再構築で、稼働停止時の代替機能として、雨水貯留管の新羽末広幹線を活用できないか検討する。活用が可能であれば、再構築の具体的な検討を早期に開始する見通しだ。有効活用検討業務を日本工営神奈川事務所(横浜市中区)に委託し、各ポンプ場が停止した際の新羽末広幹線の貯留容量をシミュレーションして実現の可能性を探る。
 新羽末広幹線は、鶴見川流域での治水対策の一環として、時間降雨量60_に対応するため1991年〜2013年に整備した、延長約20`、内径3000〜8500_、貯留容量約41万立方bの雨水貯留管。
 鶴見川流域にある港北水再生センターや新羽雨水調整池に加えて、▽太尾▽北綱島▽樽町▽江ケ崎▽上末吉▽元宮―などのポンプ場に接続する。時間降雨量50_の雨水は各ポンプ場で河川に排水し、これを超えた場合は超過分の雨水が新羽末広幹線に流れ込み、内水氾濫を防ぐ。貯留した雨水は、末流の北部第2水再生センターにある毎秒5立方bの排水能力を持つポンプで海に排水する。
 鶴見川流域のポンプ場は老朽化が進んでいる。いずれも移設用地の確保が難しいため現地で建て替える。その間はポンプ場の機能を停止するため、代替機能を確保する必要がある。
 再構築の期間は停止するポンプ場が日常的に排水している雨水を、新羽末広幹線に流し込んだ場合に現行の貯留容量で対応できるか、ポンプ場ごとにシミュレーションして確認する。処理能力の高いポンプ場の場合、貯留容量を超える可能性があると推測しており、その場合の対策も検討する。

提供:建通新聞社