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建通新聞社(神奈川)
2023/09/12

【神奈川】横浜市 東高島ポンプ場の整備 

 横浜市環境創造局は、東高島ポンプ場の整備工事を早ければ2025年度に開始する。詳細設計は日水コン横浜事務所(横浜市中区)に委託し、25年3月21日までにまとめる。整備中の「エキサイトよこはま龍宮橋雨水幹線」にたまった雨水を排水する施設で、これらの浸水対策により横浜駅周辺約140fの目標整備水準を時間降雨量74_対応に引き上げる。
 ポンプ場の規模は、地下5階地上5階建て延べ約1万3000平方b。地下60bから毎秒約5・54立方bの水をくみ上げるポンプ設備を設置し、入江川第二派川に排水する計画だ。
 ポンプ場本体の他に自家発棟を北東側の近接地に建設する。敷地外となるため、ポンプ場と自家発棟をつなぐ電気ケーブルなどを収める管渠も整備する。口径は3750_、延長は235bで、シールド工法での施工を想定している。
 なお、龍宮橋雨水幹線の整備は、大成建設・大豊建設・中鉢建設JVが31年3月31日の納期で進めている。延長は4938bで、内径3750_の管路を泥水式シールド工で施工する。
 ポンプ場の建設地は神奈川区星野町5地内で、敷地面積は約3000平方b。

〜横浜駅周辺ポンプ場の再構築に寄与〜
 
 エキサイトよこはま龍宮橋雨水幹線と東高島ポンプ場の整備効果は、横浜駅周辺地区の時間降雨量74_対応にとどまらない。新たな雨水幹線とポンプ場が完成すれば、横浜駅周辺地区の雨水排水能力の増強により、地区内のポンプ場再構築の検討も進むことになりそうだ。
 同地区には▽桜木ポンプ場▽保土ケ谷ポンプ場▽平沼ポンプ場▽神奈川第二ポンプ場▽楠ポンプ場―の五つのポンプ場がある。このうち桜木ポンプ場は1970年の建設で築50年が経過し老朽化が進んでおり、再構築の検討が必要なタイミングがきている。
 ポンプ場の敷地が狭く、代替地の確保も難しいことから、現地で再構築する計画だが、代替機能の確保が課題となっている。新たな雨水幹線とポンプ場の整備により、桜木ポンプ場の稼働を停止しても必要な排水能力を確保できれば課題は解決し、早期の再構築が可能となるだろう。

提供:建通新聞社