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北陸工業新聞社
2023/09/20

【富山】敬和学園大生/立山砂防の重要性学ぶ/カルデラを見学、意見交換

 北陸地方整備局飯豊山系砂防事務所と連携し砂防事業サポーターとして活動する敬和学園大学(新潟県新発田市)の学生はこのほど、砂防研修として富山県を訪れ、地元砂防サポーターとの意見交換、立山砂防の見学を行った。
 共生社会学科の堀野ゼミ生17人が参加。初日は、立山砂防事務所の砂防事業サポーターである「立山砂防女性サロンの会」と富山市内で意見交換。尾畑納子会長ら役員5人は、2001年設立からの活動として立山カルデラや国内砂防、被災地の視察、海外研修、勉強会、絵本制作準備などの内容を紹介した。尾畑会長は、「行って、見て、感じて、自ら学び、それを地域の多くの人に伝えることが必要」と防災意識の普及・啓発を強調した上で、「学生の視点から地域と関わり、アイデアを出し合い、活動を進めてほしい」と指摘した。
 2日目は、立山砂防事務所構内の千寿ケ原プラットホームからトロッコ(立山砂防工事専用軌道)に乗車し、立山カルデラ内へ移動。常願寺川砂防施設として国の重要文化財に指定されている白岩砂防堰堤、本宮砂防堰堤、泥谷砂防堰堤群をはじめ、多枝原平、湯川12号堰堤、立山温泉跡、六九谷展望台などを見て回り、その歴史や役割について説明を受けた。学生は自然の猛威を間近で体感するとともに、下流域の富山平野を守り続ける立山砂防事業の重要性に理解を深めた。
 飯豊山系砂防事務所の越野正史副所長は、「先輩サポーターから必要な心構えや心得を学び、100年以上続く立山砂防の工事現場を見学することで、今後の地域防災活動などにつなげてほしい」と話した。

hokuriku