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日本工業経済新聞社(群馬)
2023/09/25

【群馬】太田市は給食室改修工事を第3四半期に公告


太田市は給食配送をセンター方式から親子方式に切り替えるため、市内3小学校の整備を計画している。生品小学校(新田村田町1365)、木崎小学校(新田木崎町1121)、綿打小学校(新田上田中町795−3)の給食室について、11月ごろに建築、電気、機械の3分離で一般競争入札で公告する。綿打小は糸井建築設計事務所(太田市)、木崎小はオコノギアーキテクトオフィス(太田市)、生品小は西岡設計(太田市)が設計業務を担当し、月末までにまとめる。
工事費は22年度9月補正予算で各校3億560万円を限度額とした23年度までの債務負担行為を設定している。設計業務は各校520万円を計上し、それぞれ繰越明許費に設定していた。
整備の対象となる3校で想定している計画は、すべてS造またはRC造平屋の給食室で、床面積は約400u規模となる。生徒児童の合計は約2200人。
工事内容の中には建築のほか、渡り廊下などの外構工事も含んでおり、建設にあたっては解体工事も行う。主な解体対象は生品小が普通教室棟(鉄骨系プレハブ平屋、床面積243u)。綿内小は教育相談室(W造平屋、床面積46u)、物置(鉄骨系プレハブ平屋、床面積10u)となっている。
新築を行う上での基本方針としては、学校給食衛生管理基準を踏まえた学校給食施設の整備を掲げている。衛生環境の整備では作業環境をドライシステムとし、内部の温度および湿度管理が適切に行える空調設備を備える。加えて、食物アレルギー対応や、児童ができるだけ短い距離で給食を運搬できる動線の確保も行う。
また、快適な室内環境を確保するため、使用材料の適正な選択、換気、通風および採光の確保、結露防止や断熱化に加えて、保全業務が効果的に行われるように仕上げ材料の耐久性、耐汚染性および耐風・耐水性、容易な維持管理にも配慮する方針。
市はこれまで、新田学校給食センター1カ所で、地区にある複数校の調理を行うセンター方式としていたが、老朽化が著しいため機能を停止することを検討していた。給食センターは1987年に建設され、S造2階建て、延べ床面積837uの規模。将来的に廃止する方針を示している。現在、小学校3校、中学校3校の6校が受配校となっており、すべての学校に対して親子方式を前提に計画を進める。
3校のほか、すでに毛里田小学校(只上町970−1)と毛里田中学校(矢田堀町242−2)の親子方式を進めている。建築工事を石宝(太田市)、機械設備工事を小林興業(太田市)、電気設備工事を中島電機設備(太田市)が担当している。
なお、23年度は旭小学校(東矢島町1249−1)と旭中学校(東矢島町1082−1)の親子方式による給食室整備に向けた設計業務を北村建築設計事務所(太田市)が手掛けている。