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建設新聞社
2023/09/27

【東北・福島】東北大と浪江町が創造的復興へ連携協定締結

 東北大学と浪江町は、福島県浜通り地域の創造的復興や地域の活性化を目的とする連携協定を22日付で締結した。これを機に大学の活動拠点を町に設置する考えで、早ければ3年後をめどに施設を整備する。
 連携協力事項は、主に人材育成・研究・産学官連携等の観点に立ち▽福島イノベーション・コースト構想の推進に関すること▽産学官連携による地域経済の復興・再生に関すること▽復興まちづくりおよび人材育成に関すること―など。
 東北大学では今回の連携を契機として浜通り地域の創造的復興や活性化に向けた「FUKUSHIMAサイエンスパーク構想」の実現に向けた拠点施設を浪江町に置き、構想の実現を加速させたい考え。
 拠点施設整備に向けては、この連携協定を出発点として今後検討に入る。新たな施設を整備するのか、どちらが整備主体になるかなども含めて現在は未定。
 同大学は2022年3月に福島県と包括協定を締結しており、また、青葉山新キャンパスに整備した次世代放射光施設ナノテラス周辺で展開を見込む「東北大学サイエンスパーク構想」の広域的な具体化を進めている。
 一方、浪江町には福島国際研究教育機構の本部が置かれているほか、現在は中心市街地約8・4fを対象に、街区再編などに向けた準備工事を行っている。これに伴い住友商事、隈研吾建築都市設計事務所、伊東順二事務所のプロデュースで交流、居住、商業の各機能を持った施設などの整備計画を進めており、26年度末までの全体完成を見込んでいる。
 こうした構想や諸整備に連動する形での具体化が期待されている。

 提供:建設新聞社