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建通新聞社四国
2023/09/29

【高知】高知県 29年度までの大規模事業まとめ 

 高知県は、2024〜29年度の財政収支の試算と、そこで見込む主な大規模事業の費用と期間をまとめた(23年9月推計)。主な事業では、四国8の字ネットワーク関連事業に394億4000万円、春遠ダム建設に69億7000万円、高知港海岸の直轄事業に29億8000万円を投入するなど、国の5か年加速化対策を活用しながらインフラ整備を進める考え。
 部局別に見ると、土木部は24〜29年度の6年間で8の字関連に394億4000万円、春遠ダム建設に69億7000万円、高知港海岸直轄事業に29億8000万円、高規格道路等建設促進事業に23億円を投入する他、24年度完成予定の和食ダムに22億1000万円を充てる方針。
 健康政策部では医療施設の耐震化に24〜29年度で13億2000万円を支援する。文化生活スポーツ部では高知工科大学新学群施設整備に対し24〜25年度で23億5000万年の補助を計画している。
 林業振興・環境部では、牧野植物園の整備に24〜26年度で8・9億円を投入する。水産振興部では、須崎市荷さばき施設整備など水産施設の整備に対し24年度に4億2000万円の補助を見込む。
 教育委員会では高等学校再編に係る安芸高校と清水高校の施設整備を進めており、24年度に12億円、保育所・幼稚園など高台移転に対する補助で24〜28年度の期間で7億4000万円を投じる。公安委員会では室戸警察署建設に24〜26年度までで12億1000万円、宿毛警察署建設に24〜25年度までで9億4000万円の計上を見込んでいる。
 試算の結果、今後想定している大規模事業などを踏まえても事業の効率化や平準化の取り組みにより財政調整的基金の残高が確保され、安定的な財政運営に一定の見通しが立った。24年度の当初予算編成に向けては、試算内容を考慮した「県政浮揚と健在性の持続可能性の両立」を目指し、対応策を検討していく。
提供:建通新聞社