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建設経済新聞社
2023/09/29

【京都】一般国道24号城陽井手木津川バイパスを再評価 事業継続の対応方針「妥当」

 近畿地方整備局は27日、令和5年度第2回事業評価監視委員会を開催。京都関係では、再評価の一般国道24号城陽井手木津川バイパス、一般国道27号西舞鶴道路について重点審議し、それぞれ対応方針(原案)の通り「事業継続」することが妥当と判断された。
 一般国道24号城陽井手木津川バイパスは、京都府南部木津川右岸地域の国道24号において、交通混雑の緩和及び交通安全の確保、また災害時の道路ネットワーク強化を図り、地域振興の支援を目的とする延長11・2qの事業。
 起点は城陽市富野、終点は木津川市山城町上狛。
 構造規格は第3種第2級、設計速度は60q/h、車線数は2車線(土工部、橋梁部)、標準幅員は15・0m。計画交通量は1万5000台/日。全体事業費は300億円。
 都市計画決定は平成31年2月。用地着手は令和2年度、工事着手は令和4年度。
 事業進捗率は事業費ベースで約5%(令和5年3月末現在)。工事は北側の城陽市域で改良工、橋梁下部工、井手町域で橋梁下部工を実施。木津川市では調査設計を進めている。用地取得率は面積ベースで約6%(令和5年3月末現在)。
 令和5年度の事業内容は、道路設計、用地調査、用地買収、改良工、橋梁下部工。
 事業進捗上の課題は「用地交渉に時間を要しており、引き続き用地取得に向け更なる協議が必要」。
 今後の事業スケジュール等については、引き続き事業を推進し、早期の開通を目指す。
 コスト縮減等として「当初は才田川橋A1橋台背面一体的な構造となるU型擁壁としていたが、山側と谷側の擁壁を分離し、山側の擁壁をコンパクト化することでコスト縮減を図る」「今後も技術の進展に伴う新技術・新工法の採用など、コスト縮減に努めながら引き続き事業を推進する(約20%縮減)」。
 関係自治体の主な意見は、京都府知事の「事業継続という対応方針(原案)に賛成。一般国道24号城陽井手木津川バイパスには、国道24号の交通混雑の緩和や交通安全の確保、災害時の道路ネットワークの強化が期待されている。府においては、早期供用のため、用地取得にかかる支援などの取組みを進めている。当該事業を継続するに際しては、早期供用に向けて、所要の事業費確保に努められるとともに、用地取得をはじめ、スケジュール管理及びコスト管理を適切に実施されるようお願いする」など。
 事業全体の便益(B)と費用(C)について、総便益を389億円(基準年における現在価値化した値。以下同じ)、総費用を265億円と算出。費用便益費(B/C)は1・5と算出した。
 残事業は総便益を389億円、総費用を241億円と算出。費用便益費は1・6と算出した。
 残事業費の主な内容は、@工事費196億6200万円(▽改良費158億6100万円(土工81億7000万円、地盤改良工11億3500万円、法面工13億7700万円、擁壁工14億8900万円、函渠工8億6300万円、排水工28億2700万円)▽橋梁費26億5500万円▽舗装費11億4600万円(車道舗装9億8700万円(8万8129u)、歩道舗装1億5800万円(4万9613u))、A用地及び補償費54億3200万円(▽用地費36億4000万円(32万6987u)で、内訳は宅地1億5600万円(4653u)、田畑32億6700万円(10万5547u)、山林・原野2億1700万円(21万6786u)▽補償費17億9200万円)、B間接経費34億6800万円(地質調査、測量、設計にかかる費用及び予備費)で合計285億6200万円。
 一般国道27号西舞鶴道路の内容は次号掲載。