全国情報ネットワーク：各地域で信頼される専門紙33紙で構成

　台風７号被害の復旧について平井伸治知事は27日、原形復旧にとどまらない「改良復旧」に向けた協議を国と進めていることを明らかにした。開会中の９月定例会本会議で、福田俊史議員（自民党・八頭郡選挙区）の一般質問に答えた。
　災害復旧工事は原則、原形復旧にとどまるが、改良復旧は一連区間に改良費を追加注入して施設一帯を強化。再度の災害に備えるやり方。県は一部被災カ所を抽出して、検討を始めている。
　平井知事は被災現場を視察した専門家の意見を踏まえ、「国土交通大臣とも（改良復旧を）話し合いましょうということになった」と経緯を説明。今月22日にあった協議でも「国の理解は一定程度、得られつつある」と手応えを述べた。
　また、ソフト・ハード対策を盛った「鳥取県国土強靭化地域計画」（21年３月改定）の見直しに触れ、「将来を見渡した安心安全の県土づくりにつなげる」と強調。今年度、再改定する際には台風７号被害の教訓を反映させる考えを示した。
　福田議員は「建設業の協力なくしては、これほどの速い復旧は不可能だった」と指摘。県土の強靭化を計画的に進めるよう提案した。

日刊建設工業新聞