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日本工業経済新聞社(群馬)
2023/10/03

【群馬】公共事業費68億追加 前年度比で2.8%増


県県土整備部は、9月補正予算案に計上した公共事業費などの状況について示した。災害レジリエンスbPの実現を始め、県土整備プランに位置づけた各種施策を着実に推進するため、公共事業費へ計67億8096万7000円を追加。2023年度全体では614億279万2000円となり、22年度9月補正予算後と比較して2・8%増加している。
公共事業費の内訳は、国内示分として補助公共事業2億571万3000円(23年度予算合計207億6555万9000円、対前年度比1・2%増加)、交付金事業63億3525万4000円(同計231億7725万1000円、同比5・5%増)をそれぞれ配分。また、単独公共事業には2億4000万円(同計161億9433万3000円、同比1%増)を盛り込んでいる。
主な補助公共事業として、災害レジリエンスbPの実現に12億円を追加配分。石田川調整池(太田市)や利根川(伊勢崎市〜玉村町)、休泊川(大泉町〜太田市)などの水害対策へ充てるほか、入道久保沢(桐生市)、夏保沢(沼田市)、駒留地区(藤岡市)などで、土砂災害対策を進めていく。また、災害時における救命救助や支援物資輸送を可能にする迅速なネットワークを構築するため、西毛広域幹線道路高崎西工区(高崎市)や、上信自動車道吾妻西バイパス(東吾妻町)などの整備を促進する。
維持可能な効率的なメンテナンスは約11億円を確保。高根跨線橋(館林市)、梅田橋(桐生市)、霧積橋(安中市)、坂東橋(渋川市)などで長寿命化対策を進める。
多様な移動手段の確保は41億円を追加。主要地方道前橋安中富岡線別保工区(富岡市)や都市計画道路赤城山線(前橋市)などで学路における歩道整備を推進する。また、都市計画道路上矢島米岡線(伊勢崎市)や主要地方道桐生伊勢崎線阿左美大原工区(みどり市〜太田市)などを対象とした道路整備にも予算を配分する。
単独公共事業では、利根川新橋(赤岩)の事業化に向けた測量調査4300万円、戦略的インフラ(橋梁)維持管理に向けた取り組み9700万円、通学路の除草・河川伐木除草1億円をそれぞれ追加。新規事業として着手する利根川新橋事業では、渡河部測量および地質調査費として、県と埼玉県でそれぞれ1400万を負担した合計2800万円を計上。また、アクセス道路部測量調査へ1500万円を盛り込んでおり、補正予算成立後、早期に地質調査および地形図測量に着手。来年度以降には、道路の予備設計などを実施し、都市計画決定など手続きへ移行したい考え。
このほか9月補正予算案には、一般事業としてクリエイティブシティ推進事業へ3100万円を計上。前橋駅から中心商業地を経て県庁周辺のエリアを含む約158haを対象に、MaaSなどの新たなモビリティサービスに対応した道路空間や沿道、街並みを含めた一体的な構想デザインを策定する。