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日本工業経済新聞社(群馬)
2023/10/04

【群馬】太田市はスケートパーク整備事業を推進

太田市は本体工事が進む(仮称)スケートパークで屋外トイレおよび太陽光発電設備、防犯カメラの設置を計画しており、9月補正予算で1億442万円を計上した。年明けにも一般競争入札で工事を公告する。設計業務は糸井建築設計事務所(太田市)が手掛けており、履行期限は2024年1月12日までを予定している。このほか、同じく年明けにも夜間照明工事を計画しており、供用開始は24年6月を目指していく。
スケートパーク整備事業は当初予算で計上していた本体工事費1億6000万円について、9月補正予算で繰越明許費で設定している。一方で、屋外トイレ等設置工事費とした1億442万円は繰越明許費に設定していない。本体整備工事は岩崎工業(太田市)が手掛けている。
屋外トイレは2次製品となり、設置面積は約50u。男子トイレ、女子トイレ、多機能トイレをそれぞれ整備する。男子トイレは大便器1基、小便器3基、洗面器を2基とし、女子トイレは大便器3基、洗面器2基を設置。大便器にはそれぞれベビーチェアと手すりを設置する。また、洗面器における化粧鏡は省略する。
太陽光パネルについては園路および観覧スペースに日陰を設けるために、シェルターやカーポートなどの一体型とした二次製品を見込む。また、屋外トイレについても屋根に太陽光パネルを設置する。発電による電力の供給先については(仮称)太田市スケートパーク、(仮称)太田西複合拠点公共施設および屋外トイレに供給される。自家消費型太陽光発電設備を前提としており、売電は想定していない。
また、スケートパークにおける夜間照明の電気を賄うために屋外型蓄電池の設置検討も行うために、設置箇所の検討を進める。夜間照明については技研コンサル(前橋市)が1月ごろまでに設計業務を手掛け、その後、工事発注へと移行する。
スケートパーク整備の基本方針は、利用者と地域との交流の場を創出する◇SS(ストリートスポーツ)普及のための拠点とする◇子供から大人、未経験、初級者から上級者までが楽しめるバランスの取れたコースレイアウトとする◇華美でなく、誰もが気軽にSSを楽しめる施設とする−の3点が定められている。
スケートボードはオリンピック正式種目に採用され、東京五輪では男女合わせて金メダル2つを獲得する快挙を成し遂げている。
レイアウトについては、太田強戸スマートIC付近で計画していた際に実施した設計内容を基本とする。基本設計、実施設計および修正設計業務は技研コンサル(前橋市)が担当。測量設計は地域計画(太田市)が手掛けた。
これまでの設計業務の中で、コースはスケートボードやインラインスケート、BMXの使用を想定しており、広さは3万u程度を予定。現場打ちコンクリートで整備する方針で、県内初のPC製コースの設置を行うとしている。