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　県公営企業課発電所建設室は、鳥海ダムの放流水を活用し発電を計画する鳥海発電所建設事業に関し、ダムの工期が14年度に延長されたことを受け、国の詳細なスケジュールに合わせ、今年度に予定していた管水路の製作・据付を含めた今後のスケジュールを検討する。現時点では全体的にスケジュールを４年ほど、遅らせる見通し。

　新設する鳥海発電所は、国が整備する鳥海ダムの水力発電所。鳥海ダムから最大4.6㎥／秒を取水し、一般家庭年間約2,200世帯に相当する発電を行う計画。発電所の規模は最大発生電力990ｋＷ、最大有効落差27.4ｍ、年間発電電力量6,963ＭＷｈを見込んでいる。現在、設定している継続費は元年から10年度までの合計18億7,990万円だが、今後再設定する。

　なお、同発電所は、洪水調節、流水の正常な機能維持、水道用水の供給と合わせて完全従属する方式で発電するため、流量や落差変動に伴う効率低下が少なく、汎用性が高い横軸単流渦巻フランシス水車を採用する。

提供：秋田建設工業新聞社