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日本工業経済新聞社(群馬)
2023/10/05

【群馬】黒川A・B砂防堰堤工 24年度以降に工事


県富岡土木事務所は、富岡市黒川地先に整備を計画する黒川A・B砂防堰堤新設工事について、黒川Aは2024年度以降に工事着手する。工事発注に向け現在、砂防指定地の指定を進めている。指定が完了すれば用地買収に着手し、用地買収完了後、早期に工事発注する。黒川A、黒川Bの詳細設計は一括して測研(高崎市)に委託してまとめた。
現在、黒川Aの用地測量調査業務と黒川Bの地質調査および堰堤基礎部の詳細設計業務を縦覧しており、2業務ともに11日に開札、受託企業はそれぞれ24年3月末までの履行期限で業務をまとめる予定。
パークサイド黒川住宅団地の北側(黒川A)と、かしの木保育園駐車場北側(黒川B)を流れる2渓流にそれぞれ不透過型砂防堰堤を1基新設する。
詳細設計完了時点における整備する本堤の規模は黒川Aが堤長38m、堤高4m、コンクリートボリューム約610立方m。黒川Bは堤長42m、堤高5m、コンクリートボリューム約844立方mの規模となる。黒川Bについては11日に開札する堰堤基礎部の詳細設計を行う中で数量の変更もあり得るとしている。黒川A、黒川Bともに18−5−40BBのコンクリートを使用して築造する。砂防堰堤整備に当たっては黒川Aが約385u、黒川Bは約485uの型枠を組んで施工する。
本堤のほか、前庭保護工として側壁護岸や水叩きコンクリート、垂直壁の設置を行う。垂直壁の下流側にはブロック積み護岸も整備。ブロック積み護岸は黒川Aが延長約19m、黒川Bについては約9m設置する。
黒川A、黒川Bともに22年度に事業着手しており、早期の事業完了を目指す。2渓流ともに、渓流が荒廃し下流には人家や要配慮者施設があることから、土石流や流木の被害から守るための施設整備を行い、土砂災害リスクの軽減を図ることを目的に工事を行う。
黒川Aが要配慮者利用施設2施設と人家52戸、黒川Bは要配慮者利用施設1施設、人家44戸を保全することを目的としている。