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日本工業経済新聞社(群馬)
2023/10/13

【群馬】県中部農業事務所農村整備課が赤城大沼4期に24年度採択へ

県中部農業事務所農村整備課は、前橋市富士見町赤城山を流れる赤城大沼用水で4期目となる用水路改修事業を計画している。本年度は事業計画調査をプロファ設計(伊勢崎市)が進めており、2024年度の事業採択、実施設計委託を目指している。対象となるのは、3期目の上流へ約1300m。事業費は現段階で、1億6000万円を試算している。工事は25〜26年度で行う方針。
赤城大沼用水での水路改修工事はこれまでも継続的に進めており、4期目で対象となるのは、3期目から上流へ約1300m。うち、H1m×B0・8mの石積み水路が900mあり、石積水路を生かしながらの補修を計画している。このほか、石積み水路200mをφ800oのヒューム管で暗渠、既存のφ700oの暗渠内の補修工が200mとなる。詳細については、24年度に委託を予定している設計の中で詰めていく。
事業計画の作成は2021年度に着手。21〜23年度の3カ年でそれぞれ業務を委託しており、いずれもプロファ設計(伊勢崎市)が担当している。本年度で事業計画をまとめ、24年度に事業採択を目指している。その後は、24年度を詳細設計の時期に充て、25年度の着工、26年度の完成を目指している。
赤城大沼用水は、赤城大沼を水源に隧道や暗渠、開水路による農業用水路。赤城山南麓の農地336haへ用水を供給している。造成から60年が経過したものの、開水路部分の石積み水路は造成当時のままとなっており、計画区間で石積みの欠損や崩落、水路時期の洗堀が見られる状況。老朽化が著しいことから保全対策と長寿命化対策を計画。ストックマネジメント事業として事業計画の作成を進めている。
用水路の改修に向けては、11年度に下流部分の石積み水路の老朽化対応のために保全対策へ着手。1期から3期にかけてこれまで工事を実施しており、いずれも完了している。