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北海道建設新聞社
2023/10/17

【北海道】丘珠空港ビルは7000u以上へ/札幌市が滑走路延伸に合わせ想定

 札幌市は札幌丘珠空港の滑走路延伸に合わせ、ターミナルビルの規模を現在の倍以上にしたい考えだ。少なくとも延べ7000uを確保する想定。今後、ビル運営会社や航空会社との協議、国の調査などを踏まえて規模を精査する。
 12日の第3回定例市議会第1部決算特別委員会で、前川隆史氏(公明党)の質問にまちづくり政策局総合交通計画部の奥木貴史空港活用推進室長が答えた。
 東区丘珠町の敷地1443uに立つターミナルビル(S造、地下1地上2階一部3階、延べ3515u)は1992年に完成。旅客数の増加を見据え、市は2022年度に策定した利活用方針「将来像」でビル拡張の構想を明記している。
 奥木室長は、今回算出した規模は他空港事例などを参考にしたと説明。拡張工事については、高さ制限や定期便運航に対応するため隣接地などの活用が必須だと指摘した。今後は「札幌丘珠空港ビルや航空会社と協議して必要規模を整理する」と述べ、国による施設規模の検討調査と並行して内容を精査する意向を示した。
 拡張に応じて人員体制や運営資金の確保が必要となるため、テナント誘致による増収など運営強化策を国、空港ビルと話し合う考えだ。
 このほか、中川賢一氏(自民党)がビジネスジェット機の利用拡大について質問した。奥木室長は、自動車から直接乗り込める専用動線や駐機スポット増設、冬季用の格納庫などを求める声を踏まえ、ニーズや必要機能を把握するため、日本ビジネス航空協会、旅行代理店、運航事業者にヒアリングしていると説明。「運航事業者に空港活用や拠点化を働き掛けたい」とした。
 また、周辺緑地を巡る水上美華氏(民主市民連合)の質問に対し、奥木室長は地域ワークショップやアンケート結果を参考に、にぎわい創出につながる活用方法を検討するとした。