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建通新聞社四国
2023/10/17

【香川】香川県町村議長会 池田知事に要望活動

 香川県町村議会議長会は10月10日、県庁で池田豊人知事に道路整備や長柄ダム再開発などを含む要望書を手渡した=写真。池田知事は各町議会が求めるインフラ整備について、早期に着手し、また推進するなど前向きな回答をした。
 道路の整備促進については小豆島町と三木町、宇多津町、多度津町、まんのう町議会が要望。小豆島町が国道436号の平木バイパスの整備と安田工区の早期完成について求めたことに対して池田知事は、通学路の安全確保の課題に触れ「待ったなしの状況であり、急いで完成させるよう進めたい」と回答。
 三木町は町内の東西幹線道路全てを1本でつなぐ南北主要道路がないことに関して、県道に接続する主要幹線町道の整備促進への協力を要望した。加えて、県道小蓑前田東線の山間部路線と県道多和三木線、県道鹿庭奥山線の山間部3路線の改良の早期完了も求めた。池田知事は「具体に要望を聞き、実現できるように進めたい」と答えた。
 宇多津町は、町内を通る県道川津丸亀線が片側2車線と植樹帯で分離されている側道を合わせて片側3車線、全幅員50bで「本線と分離された側道のため、一度側道に入らないと店舗には入れない」という意見が多く寄せられていると指摘。2020年度から試験的に一部区間で側道分離帯撤去工事が行われており、より一層の推進を求めた。池田知事は「以前から意見をもらっている。最終的になくす方向で進めると思うが、安全に最大限配慮しながらできるだけ早く実施したい」と回答した。
 多度津町は、町道277号線の未整備区間について「JR予讃線と交差するため、町では事業化の難易度が高い」とし、未整備区間約600bを県が事業化して整備してほしいと要望した。加えて、県道多度津丸亀線道路拡幅工事の早期完成についても求めた。池田知事は町道277号線について「課題が多いことは認識している。すぐに事業化できない状況ではあるが、現状をよく見て、町と県どちらが担当するかも見極めながら国費を活用して進めることが大切だ」と述べた。県道多度津丸亀線については「既に着手しており、ペースを上げたい」と答えた。
 綾川町は長柄ダム再開発事業や綾川河川改修工事の推進を要望。池田知事は「長柄ダムは用地買収を進めつつ、付け替え道路の工事も始まった」とし、綾川改修とともに、補正予算なども使ってより推進していく方針を示した。
 小豆島町は、都道府県代行整備事業での道路整備で、西村農免道路と町道草壁農免線を接続する道路を県が整備するよう要望。池田知事は「いざという時に通れなくならないようにすることが大切」としつつ、現道の法面対策など当面の災害対策として何ができるか考えながら、将来の整備を検討したいとした。
 丸亀市と三豊市、土庄町、小豆島町、直島町、多度津町議会で構成する香川県離島関係市町村議会議長会も要望。小豆島町の新たな岸壁の整備として、池田港の新たなフェリー岸壁の整備と坂手港の新たな岸壁の整備を求めた。池田知事は、坂手港について「クルーズ船が寄港する岸壁を一から造ることは全国でもほとんどない。フェリーや貨物船の岸壁をクルーズ船に対応できるようにしているのが多いと思う」とし、坂手港に接岸するのではなく小豆島の別の港に入港して島を周遊してもらうなどの方向が良いのではないかという考えを示した。
提供:建通新聞社