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建通新聞社
2023/10/19

【大阪】石川ブロック3河川の事業評価を審議 

 大阪府は10月16日、2023年度第3回大阪府河川整備審議会を開き、大和川水系石川ブロックの飛鳥川・梅川・天見川の河川整備の事業評価についてそれぞれ審議した。人件費の上昇や消費税の引き上げを受けて、事業採択当時から事業費が増額することを報告。飛鳥川では約11億円、梅川では約12億7000万円、天見川では約9億3000万円増えるとした。
 飛鳥川の河川整備では、石川合流点〜近鉄南大阪線橋梁(整備延長約2・9`)と松本橋〜春日橋下流(同約0・9`)で河道拡幅と河床掘削を実施。22年度末時点で約0・3`を改修しており、事業費ベースでの進捗率は15%となる。完成時期は43年度を見込む。
 梅川では、中之橋下流〜大宝橋上流(同約0・6`)で、河道拡幅と河床掘削を行う他、新梅川橋〜寺田橋上流(同1・7`)と和田橋〜島川橋(同約0・7`)で、河道拡幅と河床掘削に加え、耐水型整備区間として局所的な浸水被害軽減対策を実施する。22年度末時点で約0・3`を改修しており、事業費ベースでの進捗率は17%となる。完成は43年度を予定している。
 また、天見川では、南海高野線橋梁下流〜美加の橋下流(同約2・8`)と高橋〜清瀬橋(同0・9`)の河道拡幅と河床掘削を行う。22年度末時点の進捗率は事業費ベースで7%。完成時期は43年度を見込んでいる。
 3河川全てで、人件費の上昇や消費税の引き上げといった社会的要因により、全体事業費が増加した。飛鳥川では、前回評価時の約84億7000万円から約95億7000万円(このうち工事費約77億円、用地費約13億7000万円、調査費約5億円)、梅川では、約114億5000万円から約127億2000万円(このうち工事費約96億3000万円、用地費約27億円、調査費約3億9000万円)、天見川では、約94億4000万円から約103億7000万円(このうち工事費約60億6000万円、用地費約38億8000万円、調査費約4億3000万円)に増額する。
 今後府民意見募集の手続きを進め、第4回審議会以降にも各事業の継続妥当性を判断し、結果を公表する方針。