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秋田建設工業新聞社
2023/10/19

【秋田】太平川の抜本対策に向け地質調査/桜大橋付近〜旭川合流部の約4km

 秋田地域振興局建設部は、太平川の河川改修に関し、今年7月の大雨被害を踏まえて抜本的に実施予定の対策に必要な地質調査を、4件で11月8日に開札する。業務は上流側から、横山金足線沿いの桜大橋付近〜横森市営住宅付近を「東通地内」、横森市営住宅付近〜才八橋付近を「横森地内」、JR奥羽本線付近〜楢山郵便局付近を「楢山大元町地内」、楢山郵便局付近〜イオン秋田中央店裏の旭川合流部を「楢山地内」として行われる。

 太平川改修の現行計画は、旭川合流点〜新竹生橋までの7.4km。最近は特に曲折している秋田市楢山太田町の「才八工区」で、才八橋の架け替えをメインとする整備を進めてきた。

 今年5月には数値地形図作成を八州に委託。下流端の旭川合流部〜秋田市太平柳田まで、1.2kuの範囲で数値図化を行い、流下能力を把握する業務を進めている。

 今年7月の大雨被害が発生した後、9月議会で佐竹敬久知事が氾濫河川の整備を抜本的に進めると表明し、未改修区間のうち下流側の約4kmを集中的に整備する予定。横山金足線の桜大橋から、横森地区や楢山地区を経由して県道秋田天王線(新国道)手前で旭川と合流する茨島地区まで(イオン秋田中央店近く)までが対象。事業費は約200億円とされているが、あくまで現時点の概算となっている。

 今回の地質調査は太平川河川改修の現行計画の枠組みで進められる。県はこの先、国・県・市町村や学識者で構成する「雄物川圏域流域治水協議会・下流圏域分科会」に整備の方向性を示す予定で、活用可能な補助事業などを検討している。事業の実施が決まれば、今回の地質調査をもとに詳細設計が委託される予定。

提供/秋田建設工業新聞社