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建設新聞社
2023/10/20

【東北・福島】復興農場の建築1期 早期の一般競争公告へ

 全国農業協同組合連合会福島県本部の子会社である美土里耕産(福島県郡山市田村町金屋川久保23 安達正則代表取締役社長)は、福島県田村市都路地区の約30fに県内最大規模となる乳牛、肉用牛用牧場「復興農場」を計画し、建築1期工事の施工者選定へ早期の一般競争公告を目指している。総事業費は現時点で約100億円を見込んでおり、現在はフジタの施工で造成工事に着工した。
 同社はJA全農福島が肉牛生産基盤の維持・拡大を目的に設立。復興農場整備に当たり同社はJA全農福島に代行整備を委託している。
 今回の計画は、福島第一原子力発電所事故などに伴う畜産復興の拠点として田村市都路町古道地内の約30f(開発面積約22f)に、本格稼働時は乳牛・肉用牛2600頭が飼育可能な乳肉複合型種畜供給農場を整備するもので、高品質な種畜や堆肥の安定的な生産・供給などを行う。
 施設は牛舎や堆肥舎、管理棟などを整備するほか、搾乳ロボットなどの最新機器も導入する。建築実施設計は湧設計(福島市)が進めており、施設の棟数や延床面積などは設計中のため明らかにしていない。なお、建築工事は全2期を想定し、搾乳機など専門設備を含めたものとして発注するかは未定としている。
 計画に当たり、2023年度福島県高付加価値産地展開支援事業の計画承認を受けており同事業の交付金を活用する。24年度中に一部稼働し、28年度の本格稼働を目指す。

 提供:建設新聞社