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建通新聞社四国
2023/10/24

【香川】さぬき市 クアタラソさぬき津田 活用検討

 さぬき市は、健康保養施設「クアタラソさぬき津田」の施設休止を決めた。施設の解体、改修、売却など、今後の活用方針について、2023年度内にも方向性を示したい考えだ。
 同施設は、住民の健康管理、福祉の向上を目的に1993年から運営を開始、運営形態を変えながら施設を維持・存続させてきた。これまでに必要な修繕を行ってきたが、経年劣化が進行し、大規模改修を実施しなければ今後持続可能な運営はできないという。施設運営会社(穴吹エンタープライズ)からも現在の条件では継続は困難であるとの申し入れを受けたため、運営状況の精査と施設改修経費の算出を行い、施設存続を検討した。
 運営状況の精査の結果、現在の施設運営会社が撤退した場合、同条件で施設運営を受託する民間企業は存在しないと判断。施設改修も5億円を超える改修費が必要となることが判明した。今後20年間施設運営を行う場合、12億円を超えることから、施設の存続は不可能であると判断し、24年3月末に施設を休止することを決めた。
 市では今後、意見の徴集や利活用の公募も踏まえ、方針を検討する予定でいる。
 クアタラソさぬき津田は、本館と西館(旧さぬき市青年の家)、2棟をつなぐ連絡橋で構成している。規模は本館(津田町鶴羽24ノ2)が鉄筋コンクリート造4階建て延べ1883平方bで、93年3月に建設した。西館(津田町鶴羽2920ノ8)が鉄筋コンクリート造2階建て延べ1176平方bで、76年7月に建設した。連絡橋は61平方b。
提供:建通新聞社