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日本工業経済新聞社(群馬)
2023/10/25

【群馬】「TUMOセンター」 空間デザイン等業務を年度内に完了


県eスポーツ・クリエイティブ推進課は、Gメッセ群馬(高崎市岩押町12―24)の会議室を改修して開設するクリエイティブ人材育成施設「TUMOセンター」について、空間デザイン等業務をプロポーザル方式により公募。採用案を11月中旬ごろ決定し、デザイン案を年度内には完了させたい考え。工事着手はデザイン案の進捗や予算状況によるため未定としているものの、工事完了時期は2025年2月末を計画している。なお、工事費の上限額は1・7億円と定めている。
県では、クリエイティブな人や企業に選ばれる「ぐんまのクリエイティブ拠点化」を目指し、その最初の政策として2022年3月にtsukurun-GUNMA CREATIVE FACTORYを設置している。デジタルへのさらなるレベルアップを図り、ぐんまのクリエイティブ拠点化の実現を目指すことを目的に、国際的に評価の高いクリエイティブ人材育成施設TUMOセンターをGメッセ群馬に設置する。
対象は4階部分にある大会議室(31m×17・69m)および展望ラウンジ部分。センターの基本機能としては、ノートPCなどの作業やイベントにも使用できるフリーアクセスエリアや、展望ラウンジにデスクトップPCを40台配置した固定PCエリアを設けるほか、デスクトップPC20台が設置された57u以上のスペースを確保したワークショップルームを3部屋配置する。また、ラウンジスペース、受付、待合室、スタッフルーム(4・8m×7・8m)、スタッフ休憩室(4m×4m)、用務員室(4・9m×2・1m)などを整備する予定としている。
プロポーザルで公募している業務は内外観、レイアウトおよび家具の配置や空間デザイン計画の作成など。また、工事費上限額を1・7億円としたうえで、照明や空調などの付帯設備費を含む概算工事費について、工種別内訳書などの作成も手掛ける。加えて、Gメッセ群馬の設計者である佐藤総合計画(東京都墨田区)との調整を行うほか、工事監理やTUMOセンターとの連絡・調整業務なども担っていく。
業務請負業者の採用案決定通知は11月16日ごろ。契約期間は24年3月31日まで。契約内容調整などに遅れが生じた場合は、翌年度に繰り越す可能性がある。デザイン案が決定した後、詳細設計、工事発注へと進む。
TUMOセンターは、アルメニアにある若者向けのIT教育機関。中高生に対してデジタル技術を無償で提供している。これまでに、世界10都市においてTUMOセンターの人材育成プログラムが導入されており、米国でも導入が計画されている。
山本知事は第3回定例会議の一般質問で「一人でも多くの子どもたちが通いやすく、交通の便がよい高崎駅周辺が候補」と考えを示した上で、Gメッセ群馬の会議室を候補として掲げていた。なお、9月補正予算で基本構想費3500万円、導入に係る契約関係費500万円の合計4000万円を確保している。