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建通新聞社(岡山)
2023/10/27

【岡山】倉敷市 複合施設棟新築など DB方式を採用

 倉敷市は、庁舎などの再編事業で庁舎東側に新築する複合施設棟などの整備について、早期の事業完了とコスト縮減などの観点からデザインビルド方式を採用する方針を基本計画案に示した。概算事業費約72億円(税込み)を見込み、2024年度に整備事業者を選定、28年度中の供用開始を目指す。
 概算事業費の内訳は、複合施設棟の新築の他、歴史民俗資料館の長寿命化改修、駐車場などの外構整備、屋内水泳センター廃止後の除去、調査・設計・監理費、書架費用を含む。
 多彩な知恵や情報が集まる倉敷の蔵として、『「出会い」×「学び」×「憩い」のKURA』をコンセプトに、図書館を核として本と人、人と人との新たな出会いが生まれ、多世代の人が学び、心地良くて人が集まる憩いの場となり、市民に愛され、行ってみたくなる複合施設を整備する。
 基本計画案では、25年度末に閉館する屋内水泳センター敷地に複合施設棟を新築する。庁舎東側駐車場、白楽町ごみ焼却処理場などの跡地、歴史民俗資料館敷地、普通河川広瀬川の一部を合わせた約3万5590平方bの敷地を対象に、市民交流ゾーンとしてオープンスペースや駐車場・駐輪場などを一体的に整備。合わせて歴史民俗資料館の建物利活用も検討する。
 複合施設棟の規模は延べ床面積約6800平方b。中央図書館を移転して核とし約48万冊の蔵書数を確保。中央憩の家、市民活動センター、倉敷労働会館の貸会議室機能、文化交流会館の国際交流情報コーナー機能を複合化する。歴史民俗資料館は市民交流の拠点となるよう活用する。
 建設地は倉敷市西中新田640他。
 基本計画案は、今後市民説明会を行うとともに、11月13日から12月12日までパブリックコメントを実施し、意見を踏まえ成案とする。

提供:建通新聞社