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日刊建設タイムズ社
2023/10/27

【千葉】白里小中で一貫化視野/適正化想定パターン提示/大網白里市 第2回学校のあり方検討審議会

 大網白里市は26日、「市立小・中学校再編基本計画」の策定に向けた「第2回学校のあり方検討審議会」を市役所本庁舎別棟2階会議室で開いた。第1回で上がった課題や意見を踏まえ、事務局は適正化手法の想定パターンとして▽白里小学校と白里中学校の小中一貫校化▽季美の森小学校における近隣小学校との統合▽増穂小学校と増穂北小学校の統合▽大網東小学校の学区の見直しまたは近隣小学校との統合――を挙げた。統合を行う場合、具体的な適正配置の方向性などについて審議会から答申を受けた上で、地域説明会などを開催することとなるため、4〜5年を要することが想定される。
 加藤温副会長(前白里小学校校長)は白里小学校について、白里中学校との小中一貫校化や、増穂小学校との統合を提案。
 また、大網東小学校に関しては、学区の一部が市街化調整区域から除外されたことにより、宅地化や共同住宅の立地が進む見通しを踏まえ「子育て世帯の出入りが激しい。今後、児童数が増えることも想定されるため、統合は見送るべき」との見方を示した。
 委員から、白里小学校と白里中学校の小中一貫校化を行った場合に使用する校舎や、災害時避難場所の確保について質問が上がった。これに対し、事務局は「使用する校舎に関しては長寿命化計画に基づいて検討を進める。避難場所については、関係課と協議していく」と話した。
 そのほか、学校規模によるメリット・デメリットについて説明した。
 小規模校のメリットは▽児童・生徒への目が届きやすい▽きめ細かな指導が行いやすい▽運動場・体育館に余裕がある▽リーダーとなる機会が多い▽人間関係が深まる▽縦の交流が生まれやすい▽教員の意思疎通や保護者・地域社会の連携が図られやすい――など。大規模校のメリットは▽集団の中で多様な考え方に触れる機会が多い▽集団活動の活気がある▽多様な学習形態がとりやすい▽集団形成が図られやすい▽長所が多面的に評価されやすい▽教職員の相互伝達が図られやすい▽PTAの負担が分散される――など。
 冒頭、渡邊修朗会長(城西国際大学教授)があいさつに立ち、7月13日に中央公民館1階講堂で開かれた第1回の総評として「児童の減少により部活動ができないなど、多数の課題や意見が上がった」と述べ、「適正化への解決策を検討していきたい」との方針を示した。
 適正規模を満たしていない学校および数年以内に適正規模を下回る見込みの学校は、増穂小学校(北飯塚281)、白里小学校(南今泉3349)、大網東小学校(富田32―2)、増穂北小学校(上貝塚317)、季美の森小学校(季美の森南1―28)、白里中学校(細草1385―1)。k_times_comをフォローしましょう
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