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滋賀産業新聞
2023/10/30

【滋賀】竜王町 老朽化橋梁の修繕整備

 竜王町は、老朽化している橋梁の修繕整備を引き続き実施していく考えで、来年度当初予算案に出来る限り工事費を計上し、住みよい町づくりを推進していく考えだ。
 対象は、供用年数60年の高橋や、雪野山大橋・薬師大橋や一般管理橋など。過年度に実施した橋梁データ更新と町職員の目視による状態確認を順次実施し、優先度の検討を進めているところ。意見がまとまり次第、整備優先順位を確定させ上位の案件から予算措置を図っていく考えだ。
 現在のところ、コンクリートの剥離や塗装・防護柵の劣化対策等の工事がメインとなっていくとのこと。
 同町が管理する橋梁は127橋。このうち、建設後50年を経過する橋梁は全体の36%を占めており、20年後には83%となると試算されている。このことから、高齢化を迎える橋梁群に対し、計画的に維持管理を行うために過年度に「橋梁長寿命化修繕計画」を策定した。その中で、従来の大きな傷を見つけてから対策を行う「対症療法型」の整備手法から、傷みが大きくなる前に予防的な対策を行う「予防型保全」への転換を図ることを決定。修繕・架替え費用の縮減を図りつつ橋梁の寿命を延ばす補修工事を計画的に推進していく。
 従来の整備手法と新たな手法それぞれの今後50年間の予想事業費を比較すると、従来の「対症療法型」が概算で約40億円必要であったことに対し、「予防型保全」は約15億円と、コスト縮減効果は25億円程度と試算されている。
 また、日常の道路施設パトロールにおける点検に加え、5年に1度程度、定期的に管理橋を巡回する。これらの点検を通して橋の傷みを早期発見し、直ちに予算措置を図り、安全面の強化を図る。

提供:滋賀産業新聞