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北陸工業新聞社
2023/10/31

【富山】8人が担当業務の成果報告/NiXJAPAN技術発表会開く/優秀賞に横田、蔵品氏

 NiX JAPAN(本社・富山市奥田新町、市森友明代表取締役社長)は28日、2023年度「第6回技術発表会」を開催した。
 毎年恒例の会で、本社事務局(技術監査室)以外の参加者はZoomで参加。同社の技術社員は原則全員、グループ会社の希望者も含め延べ約200人が視聴した。
 発表会は各部署から選抜された8人の技術者が、それぞれ担当業務の課題と課題への対応、今後の展望といった成果などを報告。審査は、参加者全員による投票と特別審査員12人で行った。
 開会のあいさつで市森社長は、「新卒や若い社員にいつも言っているが、われわれエンジニアの第1弾はT型の人間になること。縦は専門や深い技術、横は浅くても広い知識を身に付けることであり、本日の発表会はこれに合致する。NiXグループは売上高64億円、社員600人だが、基幹事業は建設コンサルタント。代表企業は売上だけでなく、技術力も世の中に広く認められ、存在感がなければいけない。当社の課題は、業績と評価のギャップを埋め、バランスを取ること。まずは社内で評価されないと、発注者からの評価も得られないことを留意してほしい」と話した。
 技術発表会に先立ち、神戸大学の大石哲教授が、「異分野共創で成し遂げる未来の防災減災のためのデジタルトランスフォーメーション」をテーマに基調講演。
 技術発表では、計8人の技術者が担当した業務の概要やポイント、今後の展望などを報告。それぞれ事前にZoomで録画したデータを12分で発表し、その後の質疑応答(6分)は、オンラインにより行われた。
 同社の阿曽克司執行役員技術監査室長が全体講評を述べた後、審査結果を発表。最優秀賞の該当はなく、優秀賞2人と努力賞1人をそれぞれ表彰した。
 受賞者、その他発表者のテーマと氏名は次の通り(敬称略)。
【優秀賞】
 ▽都市部水管橋における耐震診断と、周辺支障物を踏まえた耐震補強対策の検討事例 横田真育(構造技術本部構造部構造橋梁グループ)
 ▽上野恩賜公園の夜間景観整備における照明計画・設計 蔵品真侑子(都市計画部都市環境グループ)
【努力賞】
 ▽UAV撮影画像を用いた、3D洪水痕跡シミュレーション 吉岡徹(空間情報部計測グループ)
【その他発表者】
 ▽砂防堰堤管理用吊橋への点検新技術の活用と予防保全型維持管理の提案 柚木創(構造技術本部構造部点検調査グループ)
 ▽都心部等の三次元点群測量業務における点群データを活用した従来型測量業務からの業務効率化 一ノ倉守(東光測建)
 ▽太陽光発電設備の移転補償 大浦靖之(空間情報部補償グループ)
 ▽災害リスクを踏まえた居住誘導区域見直しによる実効性ある防災まちづくりの推進 村本研三(都市計画部計画系グループ)
 ▽参加率向上を目指した水田貯留機能の定量的評価指標の策定と活用 堀孝成(インフラマネジメント事業本部社会基盤部流域保全グループ)

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