トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(神奈川)
2023/10/26

【神奈川】横浜市立大学 ECIで新棟整備 

 横浜市立大学は、福浦キャンパスに技術協力・施工タイプのECI方式で、(仮称)オープンイノベーションラボを建設する。これに向け、実施設計への技術協力業務の委託先を選定するため、公募型プロポーザルの手続きを開始した。参加申し込みを11月2日まで受け付ける。受託者には工事請負契約の優先交渉権を与え、実施設計が順調に進めば2024年3月に工事契約を締結する予定だ。建設事業費は最大で17億円(税込み)。
 技術協力業務への技術提案は11月28日まで受け付ける。プレゼンテーションを経て、12月中旬に委託先を特定。12月下旬に委託契約を締結する。履行期限は24年3月31日。委託費の上限は350万円(税込み)。
 参加できるのは、市の工事請負等入札参加資格者名簿に「建築A」で登録する単体企業か共同企業体。08年度以降に元請けとして、延べ床面積2000平方b以上の新築または増築工事を行った実績を求める。
 ECI方式では、設計段階からゼネコンの技術協力を得て建物の仕様を決定し、整備する。
 技術協力業務を担当するゼネコンは、基本・実施設計を担当する松田平田設計(東京都港区)と協働し、技術やバリューエンジニアリングの提案を行い、実施設計に反映。実施設計が順調に進めば、24年3月に工事請負契約を締結して、10月31日の工期で建設する。事業計画に変更があった場合は、25年3月31日まで工期延長を認める。
 オープンイノベーションラボはA棟とB棟の2棟で構成する。規模は、A棟が鉄骨造3階建て延べ2886平方b、B棟が鉄骨造2階建て延べ548平方b。A棟にはメタバースラボの他、学生用の講義室、教職員用の事務室などが、B棟にはMRIを活用した研究室などが入る。
 横浜市立大学は、ヘルステック開発に力を入れている。研究成果の実証実験を行える場として、最新の施設を備えた研究室棟を整備し、取り組みを加速化させる。25年度の供用開始を目指す。
 建設地は金沢区福浦3ノ9。

提供:建通新聞社