トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(神奈川)
2023/10/25

【神奈川】横浜市 週休2日選択制撤廃を検討

 横浜市財政局は、週休2日制確保適用工事に関して、落札者が同意と不同意を選択できる方式を撤廃する方針だ。時期は現在検討中だが、2024年度に週休2日制を全ての工事で採用する意向を示すなど、市は長時間労働の抑制に向けた取り組みを加速させており、撤廃の時期は遠くない見通し。
 市は20年度まで週休2日制確保モデル工事を試行し、21年度から本格的に運用した。発注者指定型で、適用工事を落札した企業が週休2日の実施の可否を選択できる方式を採用。4週6休以上を達成すると、成績評定で加点を受けられる他、達成率と休日率に応じた経費の増額補正を設定する。
 22年7月には、従来の現場閉所型に加えて、交替制を導入した。職人らを交替で休ませる形式で、現場を閉めることができない案件で採用する。
 これまで、管内一円工事など週休2日制の実現が難しい工事については除外していたが、24年度からは全ての工事で週休2日制を適用する。実現できなかった場合のペナルティーなどは、現状と同じく設けない見込みだ。
 22年度は発注した全工事の38%を占める916件で週休2日を適用した。現場閉所が883件、交替制が33件となる。同意率は62%。22年度末時点で完了している工事で、完全週休2日(4週8休)を達成したのは210件(71%)、4週7休は75件(25%)、4週6休は8件(3%)、4週5休は4件(1%)となった。
 23年度4〜6月に発注した工事では、同意率が8割に及ぶという。

提供:建通新聞社