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北陸工業新聞社
2023/11/01

【新潟】盛土材改良など60億増額/国道253号八箇峠道路整備/北陸整備局

 北陸地方整備局は、「一般国道253号八箇峠道路」について、盛土材改良やスノーシェルター追加など60億円を増額し、野田IC―余川IC間(延長1・9キロ)の早期開通を目指して整備を図る構え。
 このほど行われた2023年度第1回北陸地方整備局事業評価監視委員会(委員長・佐伯竜彦新潟大学工学部教授)で事業継続が了承された。22年度末時点の事業進りょく率は約94%。
 事業費見直しの内訳は埋蔵文化財調査の追加約25億円、スノーシェルターの追加約17億円、排水計画変更による増額6億円、盛土材の土質改良の追加約12億円。埋蔵文化財調査は試掘調査の結果、金屋遺跡、藤塚北遺跡、藤塚遺跡の延べ3万3500平方メートルで追加調査が必要とした。また、八箇峠道路と関越自動車道が交差する付近で冬季の拡幅除雪を行う際に十分な堆雪帯が確保できないことに加え、並行する各路線の安全な通行機能を確保するため、スノーシェルターの追加が必要となった。さらに、近年の豪雨により西部幹線水路の溢水が度々発生しているため、西部幹線水路に流下させる場合に調整池を整備する必要があることや関越自動車交差部―余川ICの盛土は想定より脆弱な地盤であることが判明した。
 残事業費の主な内訳(カッコ内は金額)は▽土工7万5000立方メートル(1億6000万円)▽軟弱地盤改良工7万立方メートル(10億円)▽函渠工(関越道推進部他)400メートル(38億3000万円)▽排水工一式(3億2000万円)▽車道舗装2万800平方メートル(2億5000万円)―など。
 八箇峠道路は、上越魚沼地域振興快速道路(L=60キロ)の一部を構成し、通行規制区間や交通の難所である八箇峠の交通障害の解消、魚沼生活圏の地域活性化支援と一体的な圏域形成、地域振興の支援などが目的としている。区間は十日町八箇から南魚沼市余川に至る延長8・5キロで、八箇IC―野田IC間は17年11月に部分開通済み。
 なお、十日町市北鐙坂―同市八箇間を結ぶ延長10・8キロ区間は十日町道路として直轄権限代行により19年度に新規事業化された。今後は用地取得、道路設計、トンネル工事、改良工事を推進し、早期開通を目指して整備を進める。工事費は501億100万円。内訳が改良費36億6200万円、橋梁費170億8200万円(7本)、トンネル費282億1300万円(NATM4本)、IC・JCT費3億6200万円(ダイヤモンドIC1個所、ハーフダイヤモンドIC1個所)。舗装費4億5500万円(車道舗装4万6554平方メートル)など。 

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