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建通新聞社(中部)
2023/11/02

【愛知】愛知県教委 中高一貫校3校工事発注

 愛知県教育委員会は、県立中高一貫校の第一次導入校として決定した4校のうち、2023年度に半田、津島、刈谷高校の3校の併設中学校の校舎、体育館建築工事を発注する。工事は教育委員会から執行委任を受けた建築局が、建築工事を第3四半期に発注し、設備工事を電気と空調・管工事に分離し順次発注する計画だ。25年4月の開校に向けて建設を進める。先行して22年度に設計・施工で発注した明和高校は現在、設計を進めており、24年度から工事に着手する計画だったが、埋蔵文化財の本格調査が必要となり、着工時期を6カ月程度遅らせることになった。25年4月の併設中学校開校時には、当初から仮設校舎で対応するため支障はないものとしている。
 各校の事業概要を見ると、半田高校併設中学校校舎等建築では、校舎棟として鉄骨造4階建て延べ2049平方b。小体育館は鉄骨造(天井高2階)520平方bを計画。設置場所は、既設校舎の北側にある競技用コートに校舎棟、グラウンドの南側のクラブハウスを撤去して小体育館を整備する。所在地は半田市出口町1ノ30。設計は、日総建中部事務所(名古屋市中区)が担当。
 津島高校併設中学校校舎等建築では、校舎棟と小体育館を建設。規模は他の2校と同内容。設置場所は、既設体育館の南側のグラウンド敷地に校舎棟、小体育館を東西に配置する。所在地は津島市宮川町3ノ80。設計は、黒川建築事務所(名古屋市中区)が担当。
 刈谷高校併設中学校校舎等建築では、校舎棟と小体育館を建設。規模は他の2校と同内容。設置場所は、既設校舎の南側にある駐車場に校舎棟、既設プール北側のバレーコートの一部に小体育館を整備する。所在地は、刈谷市寿町5ノ101。設計は、東畑建築事務所名古屋オフィス(名古屋市中村区)が担当。
 明和高校については、同校グラウンドが埋蔵文化財包蔵地として遺物などが埋蔵されている地区として指定されている。今回、新校舎などの建設地付近で、8月に試掘調査を行った結果、弥生時代から近代の遺物などが出土したため、本格調査を行うことになり、新教室棟、音楽棟・音楽ホール、小体育館の建設スケジュールなどを見直した。それによると、新教室棟を建設する予定地にある北館を24年度に解体し、25年度から新教室棟、小体育館に着手する予定だったが、変更により、24年度から北館の上屋を解体し、25年度に発掘調査を実施後に、北館の基礎を解体する。25年度から新教室棟、小体育館に着手する。これにより、供用開始予定を26年9月から27年4月に変更する。音楽棟・音楽ホールの建設も、24年度当初から着手する計画を、24年度に発掘調査を行い、完了後に着手する計画に変更する。供用開始予定を25年9月から26年6月に変更する。
 施設計画のうち、新教室棟については、鉄筋コンクリート造4階建ての構造を鉄骨造に変更し、工期短縮を図る。必要延べ面積は6550平方b。音楽棟・音楽ホールは、鉄骨造3階建て、必要延べ面積は2250平方b。小体育館は、鉄骨造平屋520平方b程度。所在地は名古屋市東区白壁二丁目。



提供:建通新聞社