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鹿児島建設新聞
2023/11/02

【鹿児島】鹿児島市児童相談所/候補地 農試跡が濃厚

 鹿児島市は1日、2候補地で新設を構想する児童相談所の比較検討状況を明らかにした。利用者の利便性や要する整備期間などを踏まえ「県農業試験場跡地(農試跡地)に優位性がある」と判断。比較対象の鴨池公園駐車場(鴨池駐車場)ともに2024年度から想定する整備スケジュールを示しており、23年度中の候補地決定が考えられる。
 整備候補地は、農試跡地(西谷山2丁目)と鴨池駐車場(鴨池2丁目)。今回の比較検討に当たり、鴨池駐車場では五つの案(りぼんかんと中央保健センターの複合化も含む)全てを対象とし、計6パターンの評価を行った。
 項目は、@利用者の利便性A交通アクセスBコスト−などで比較分析し、4段階に分けて評価。農試跡地が南部親子つどいの広場や南部保健センターとの連携、プライバシー確保等が図れるなどとして、総合的に評価が高い結果となった。
 現時点で農試跡地では、児童相談所と一時保護所を一体的に整備する計画。階層は2階建て、延べ床面積は4500uを見込む。敷地面積は6600uとし、このうち建築面積は3000u、駐車場面積は1850u。施設内には相談室や心理面接室、会議室等の配置を計画し、総費用は32億円(市負担は10億9000万円)を想定する。
 比較検討状況は、市議会防災福祉こども委員会に報告。10月中旬に検討委員会の委員に意見聴取を行い「特に(農試跡地で)反対の声がなかった」とした。今後は、12月議会や住民説明会などを通じて早期設置に向けた候補地選定に取り組む構えだ。
 建設に当たって変更が必要な地区計画(谷山文教・福祉地区)は、手続きに1年ほどの期間を要すると想定。整備スケジュールとして、24年度に土地購入手続きや都市計画変更、25年度に設計、26〜27年度に建物工事、28年度の供用開始を示している。


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