トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(埼玉)
2023/11/02

【埼玉】飯能県土 日高市の高麗川エリアで河川利活用検討を継続

 飯能県土整備事務所は2023年度も、日高市の高麗川エリアにおける河川利活用検討を継続する。現状を踏まえ、地域の課題解決を主眼に県や日高市、協議会と連携しながら検討に取り組む。
 日高市では、市内を流れる高麗川で河川敷の利活用による地域活性化を目指している。21年10月には、高麗川流域にある巾着田エリアがNext川の再生「水辺deベンチャーチャレンジ」の第2回実施候補箇所に登録され、自然環境保護とにぎわい創出の両立を目指している。また、過年度の検討業務において、巾着田エリアの利活用を目的としたエリアビジョンやゾーニング素案策定、日高市巾着田利用調整協議会の設立といった動きがあり、本格的な検討が始まっている。
 巾着田エリアは、河川や公園、周辺の公共施設といった地域資源により構成され、良好な自然環境を保ちながらも相応の集客力を持つ。一方で、オーバーツーリズムによる生活環境悪化、維持管理負担増加などの課題を抱え、秩序ある観光地域づくりに向けた取り組みが必要となっている。
 ゾーニング素案では、共通方針として@ゾーンごとの管理A利用ルールの策定B民間活力の導入C河川整備の活用――と定めた。また各ゾーンの利用方針に関しては▽親水ゾーン▽豊かな自然ゾーン▽曼珠沙華ゾーン▽アクティビティゾーン▽にぎわい創出ゾーン@▽生態系保全ゾーン▽にぎわい創出ゾーンA▽交通機能ゾーン▽にぎわい創出拠点(高麗郷古民家)――とした。
 業務はプロポーザル方式で受託者を選定する。企画提案書は7日〜16日に受け付け、11月下旬までに審査を実施し、結果発表を12月下旬に行う。履行期限は24年3月29日。提案上限額は1199万9900円。エリアビジョン素案に沿った巾着田エリアの利活用実現を目指し、商業利用の実現に向けた実証実験の支援による商業利用や河川区域の利用有料化、民間事業者進出、地域の理解、利活用検討に対する参画促進に取り組む。
 22年度の業務は地域デザインラボさいたま(さいたま市)と契約した。