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建通新聞社(神奈川)
2023/11/06

【神奈川】済生会 南部病院再整備でECI方式を検討

 【横浜】済生会横浜市南部病院(横浜市港南区港南台3ノ2ノ10)は、市の旧港南工場を解体し、跡地に南部病院を移設する再整備事業で、ECI方式(技術提案・交渉方式)による発注を検討していることが分かった。公告時期については明らかにしていないが、本年度中に解体に着手するスケジュールを想定している。
 ECI方式は、ゼネコンが工事の請負予定者として、実施設計の段階から設計者に協力し、工期の短縮といった提案を行って設計に反映させる手法。他の病院建設工事では、千葉市立新病院で導入した事例がある。
 再整備のスケジュールによると、2023〜25年度の3カ年で既存の旧港南工場を解体。新病院の建築は、25年度まで実施設計を進め、同年度に着工し、28年度の開院を目指す。
 解体する旧港南工場は、鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造・鉄骨造地下5階地上6階建て延べ1万6744平方b。
 新病院の規模は地下2階地上4階建て延べ3万6000〜3万8000平方b。病床数は420床で、免震構造を採用する。
 建設地は横浜市港南区港南台8ノ4ノ2。敷地面積は約4万平方bで、市から無償貸与される。
 解体の修正設計と新病院建築の基本設計は佐藤総合計画(東京都墨田区)が担当する。
 南部病院は1983年に開院した。老朽化や狭隘化に伴い、再整備することとした。
 既存の南部病院は、病棟が5棟立ち、総延べ床面積2万9421平方b、病床数が500床。
 所在地は横浜市港南区港南台3ノ2ノ10で、敷地面積は1万4456平方b。
 市有地のため移設後の跡地利活用は市が検討する。

提供:建通新聞社