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日刊建設タイムズ社
2023/11/01

【千葉】建設業人材確保が柱/旧府馬小活用で契約締結/香取市、金井工業、J forces one HD

 香取市、金井工業、ハウジング重兵衛を運営しているJ forces one HOLDINGSは10月31日、旧府馬小学校跡地活用事業に係る契約締結式を市役所7階全員協議会室で執り行った。金井工業の金井康典代表取締役は「建設業の人手不足・人材不足に観点を置き、職人育成学校を立ち上げることになった。校舎にカフェなどを整備するほか、体育館や広いグラウンドを活用してスポーツ施設をつくっていきたい」と見据え、地域活性化を図る方針を示した。
 J forces one HOLDINGSの菅谷重貴代表取締役は「建設業界では職人不足が大きな問題となっている。職人育成学校を中心に、全国から注目されるような事業運営をしていきたい。さらに、食堂、トレーニングルーム、カフェ、コインランドリーなど、皆さまが府馬小学校に寄ってみたいと思えるところにしていきたい」と語った。
 伊藤友則市長は「子どもたちの学び舎としての役目を終えた学校が、今回の活用により地域に新たな光を灯し、地域の拠点となることを心から期待している」と述べた。
 出席者は▽市=伊藤市長、北原潤一副市長、松田博明・総合政策部長▽金井工業=金井代表取締役、藤代敏克・専務取締役、金井郁哉・営業部長▽J forces one HOLDINGS=菅谷代表取締役、福地俊之介・専務取締役、橋本祐太郎・経営戦略本部長、加瀬愛美・ブランディング広報部チーフ――だった。
 旧府馬小学校跡地活用事業に際して行った公募型プロポーザルに、3者が参加。このうち、地域のための事業展開や雇用促進・産業振興が期待できる提案を行った金井工業(代表事業者)とJ forces one HOLDINGS(共同運営事業者)のグループを選定した。
 同グループは、旧府馬小学校の校舎、体育館、校庭の活用により、建築職人育成事業、障害者就労支援事業、飲食事業、多目的運動施設運営事業、ふとんクリーニング事業、コインランドリー事業、スポーツジム事業を提案した。
 契約期間は、11月1日から2033年10月31日までの10年間。貸付面積は2万2968・4u。建物は無償、土地は月額30万3182円で貸し付ける。
 J forces one HOLDINGSは、11月に工事入りし、24年2月26日に職人育成学校を開講。その後、カフェ事業、トレーニングジム事業、コインランドリー事業を24年度に順次、開始する。障害者就労支援事業の開始は24年10〜11月頃を想定している。
 
職人学校の開校は/24年2月26日予定
 
 建築職人育成事業は、35日間の研修カリキュラムを通じ、大工、水道設備、電気設備の多能工職人として必要な技術を習得できる職人育成学校を運営するもの。まずは建設企業従事者を対象とし、将来的には求職者や学生も受け入れる方針。
 運営は、J forces one HOLDINGSが立ち上げる(一社)Japan Multi―Crafter Academy(JMCA)が担う。講師として、J forces one HOLDINGSグループ会社のKENSHIに在籍している職人を招致する。
 また、金井工業は多目的運動施設運営事業において、校庭に人工芝グラウンドを整備し、サッカーなどのスポーツやレクリエーション施設として活用する。サッカーでの活用においては、元U―17日本代表選手などの参画も視野に入れている。事業開始は1〜2年後となる想定。

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