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建通新聞社
2023/11/07

【大阪】府中央卸売市場再整備 年内に基本計画素案をまとめる 

 大阪府は、中央卸売市場(茨木市)の再整備基本計画素案を年内に作成する方針だ。庁内調整などを行いながら年度内に成案化を図る。工事工程表案が公表され、2024年度に事業者を公募・選定し、25〜27年度に設計と工事準備を行う。28年度から北部運送・近郊売場の解体を実施し、29〜34年度にかけて水産棟と青果棟を建設する。34年度に水産棟、38年度に青果棟の全面開業を見込む。事業手法は確定していないが、@公設ADB方式で整備、管理・運営は指定管理者制度BPFI方式で整備・管理・運営Cリース方式で整備・管理・運営―の4パターンを検討。余剰地については、「事業用定期借地で民間事業者に貸し付け、民間事業者が余剰地を活用して収益施設を整備・所有・運営」または「民間事業者が市場施設を所有し市場関係者に賃貸(市場が賃借)、民間事業者が余剰地も一体的に活用」を検討している。
 新施設の敷地面積は約15万7000平方bを予定。23年1月に公表されたたたき台では、敷地面積を約13万0100平方bとしていたが、場内事業者へのヒアリングに基づき卸売場や仲卸売場などを1階へ重点的に配置したため、面積が増加した。これに伴い、物流施設を想定する民間施設敷地スペースは約7万0900平方bから約4万4000平方bに縮小している。
 施設計画では、低温保管施設・加工施設の拡張やハブ機能の強化などを行う。施設のZEB化やICTなどを活用した市場内物流の効率化についても検討する。
 概算整備費(新築工事・解体工事、調査設計)は、府整備の場合約700億円、一部事業者整備の場合約660億円を見込む。
 同市場の所在地は茨木市宮島1ノ1ノ1。敷地面積は20万1351平方b。
 基本計画策定支援等業務は山下PMC・三菱UFJリサーチ&コンサルティング共同企業体が担当。