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鹿児島建設新聞
2023/11/10

【鹿児島】県教育会館移転建替え/建物の利活用者募集/着工時期は未定

 県教育会館維持財団は、鹿児島市にある同会館の移転建て替えを計画している。併せて、現会館の保存に向け、利活用する企業へ売却する方針だ。既に県内外から問い合わせが来ており、随時募集を行っている。また、新しい会館については、土地を取得し設計に取り掛かっているが、場所や建物規模の詳細は、着工時期等が決まり次第明かしたいとしている。
 現会館は、山下町4−18にあり、中央公園に隣接。主な概要は、RC造地下1階地上3階建て、1931年(昭和6年)に竣工。設計者は、県の建築技師三上昇氏らが設計を担当し、施工は大阪にある森本組の森本千吉氏が担った。維持財団が管理し、県教職員組合や県学校生協が入居している。
 会館の売却については、建物と土地の保存、活用を要件として募っており、維持財団の原園正敏常務理事も「ここを大切に使っていただける方に譲りたい」と呼び掛けている。天文館や城山にも近く、カフェや宿泊施設、展示や演奏会などのイベントなどの利活用が見込まれる。
 当初会館は、春日町の旧藤武邸(県民教育文化研究所)を解体し、跡地に移転する計画だった。しかし、旧邸を残すために多くの署名が集まり、さらには購入希望者(平和リース)が現れ解体を免れた経緯がある。


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