全国情報ネットワーク：各地域で信頼される専門紙33紙で構成

　平井伸治知事は９日、政府の総合経済対策を取り込んだ補正予算案を11月県議会（29日開会予定）に提案する方針を示した。県庁の幹部会で平井知事は「早めに予算編成を進めるべき」と述べて、国補正の情報収集を指示。11月議会で先議議案として扱うことも視野に入れた。
　政府経済対策の裏付けとなる補正予算13兆円あまりは10日に閣議決定。20日にも国会に提出され、月内の成立が想定されている。うち「国土強靭化、防災・減災」は６兆円程度。
　県庁幹部を集めた経済対策会議で平井知事は、「丁寧に情報収集し、現場で拾った対策を国の対策とつなぎ合わせて早めの予算編成を」と述べ、国補正に対応した県の補正予算編成を急ぐよう要請。また、対策効果の発現を速めるため、11月補正案の一部を先議とする考えも示した。
　県土整備部の小田原聡志部長は「即効性の高い河床掘削や樹木伐採、インフラの老朽化対策に取り組む」と報告。このほか県立美術館の開館に合わせた北条倉吉道路の整備促進などを挙げた。
　また、平井知事は同日の定例会見で、県版総合経済対策２００億円超を含めた11月補正の規模が３００億円を上回る見通しを示した。

日刊建設工業新聞