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北陸工業新聞社
2023/11/14

【富山】県骨販組合/骨材価格、一律300円値上げ/原価高止まりで来年度から

 富山県骨材販売協同組合(富山市安養寺、山田静宏理事長)は、2024年度からの骨材製品の販売価格について、トン当たり一律300円引き上げることを決定した。新価格の適用は、来年4月1日以降の納入契約分からとなる。
 このほど開いた同組合の理事会で改定を決めたもの。既に山田理事長や各支部の支部長らが発注者、顧客、関係団体である県建設業協会、各地区の生コンクリート協同組合、コンクリート製品協会などを訪問し、今回の値上げに至った実情などを説明。価格改定への理解が得られるよう活動を展開している。
 同組合では、「昨年来の製品製造原価の急激な上昇については、上昇の勢いが落ちてはいるが、価格は高止まりしており、下落まではしていない」との認識を示した上で、「当組合の価格改定では、新たな契約を結び直す4月を通例としてきた。前年の夏ごろに検討を行い、秋ごろには組合として正式決定し、お客様等への説明やお客様の経営計画への反映に十分な時間が取れるよう、時間的な余裕を持って進めてきた」と説明。
 加えて、「現行の骨材価格は、23年4月に値上げを行った後の価格ではあるものの、昨年来急増し、現在高止まりしている製品製造原価の上昇分は、一部しか反映されていないもの」とし、「こうしたことから、22年4月および23年4月に値上げをさせていただいたところであり、大変心苦しいものだが、24年度納入契約分からの骨材製品販売価格を値上げさせていただくこととした」としている。

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