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北陸工業新聞社
2023/11/14

【新潟】施工事例、保有技術学ぶ/JCD年次発表会新潟大会/県コンクリ士会が共催

 日本コンクリート診断士会(略称・JCD 橘高義典会長)と新潟県コンクリート診断士会(丸山久一会長)の共催によるJCD2023年次発表会(新潟大会)が10日、新潟グランドホテルで開かれた。
 各地区特有のコンクリート構造物の劣化状況およびその診断技術に広く触れることで、コンクリート診断士のスキルアップにつなげ、会員相互の交流を深めるのが狙い。現地とオンライン併用で約100人が参加した。
 開会に先立ち、橘高会長が「さまざまな情報や知識をお互いに共有してほしい」とあいさつ。続いて、会員の森本祥太郎氏(東海コンクリート診断士会)が「接着工(落石対策工)を活用した玉石積擁壁補修の施工事例」と題し業務体験発表。松山雄紀氏(土木管理総合試験所)が「ワイアレス壁面クラック変化検知器を用いたひび割れモニタリングについて」、佐藤幸作氏(診断技術)が「携帯型蛍光X線分析装置を使用した硬化コンクリートの塩化物量の測定の実例と弊社の今後の調査業務への取り組み」、成田喜貴氏(共和コンクリート工業技術研究所)が「コンクリートの表面組織に影響する剥離剤の効果について」を演題に保有技術を報告。また、ACRAC(再生骨材コンクリート普及連絡協議会)の柴谷啓一氏が広報資料について紹介。そのほか、新潟、高知、大分、福井の各県会員9人による業務体験発表も行われ、古川博人技術部会部会長が講評。
 閉会あいさつに立った丸山会長が「バラエティに富んだ発表で勉強になった。コンクリート構造物の置かれている環境は国内で違う。各県それぞれが抱える悩みを共有し、情報交換できて良かった」と感想を述べた。

hokuriku