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秋田建設工業新聞社
2023/11/14

【秋田】秋田市卸売市場の再整備/31,000u・新築工事費147億円を想定

 秋田市市場管理室が検討を進めている卸売市場再整備の基本計画によると、再整備後の施設規模は、現時点で延べ床面積31,780uを想定。総事業費は173億9,600万円で、このうち新築工事には147億1,900万円がかかると想定されている。7年度後半から8年度までかけて設計、9年度から10年度前半にかけて管理棟や花き棟、10年度後半から16カ月をかけて青果棟や立体駐車場など、12年度から水産物棟などを建設するスケジュールを想定している。

 今年9月に示した、施設を敷地の南側にまとめ、北側に余剰地を生む施設配置案を検討。敷地面積は100,200u、延べ床面積は31,780uで、このうち青果棟が11,780u、水産物棟が10,280u、花き棟が2,910u、管理棟が3,700u、その他が3,110uを想定。延べ床面積の合計は現状面積45,940uの69.2%となる。

 新市場の特色として、生鮮品の品質管理を図り、働きやすい環境を整備するため、青果棟と水産物棟の間に大屋根を設置。コールドチェーンに対応するため、施設の一部を密閉型とする。作業の効率化を図るため、分散している関連施設を集約するほか、市場内事業者の将来的な事業拡大に対応する用地を確保する。

 現時点の想定事業費は173億9,600万円。このうち設計費が2億8,600万円、新築工事費が147億1,900万円、解体工事費が22億8,900万円、工事監理費が1億200万円と試算している。

 想定スケジュールによると、6年6月以降に事業者を公募して選定・契約し、8年1月頃から基本設計・実施設計に着手。9年度から第一期工事に着工して管理棟、花き棟、民間施設(みづき低温物流センター移転)、青果水産ごみ集積所の建設や外構のほか、既存施設(管理棟、花き棟、青果買荷保管所、バナナ棟、青果ごみ集積所)の解体などを実施(10年7月頃〜)する。

 10年12月頃からは第二期工事として青果棟、青果関連施設、立体駐車場、外構を行い、既存青果棟、青果低温センター、青果共同加工センター、倉庫棟を解体(12年6月頃〜)する。

 12年12月頃からは第三期工事に着工。水産物棟や水産物関連施設、物流センター棟、守衛棟、外構などを行った後、14年6月頃から既存施設の解体(水産物棟、冷蔵庫棟、水産物加工所、水産ごみ集積所、守衛棟、宿泊棟)を実施する予定。

 トータルで見ると第一期工事に20カ月、第二期工事に24カ月、第三期工事に23カ月、計67カ月の工期と試算。北側に生まれる余剰地(約46,600u)にはスタジアムの建設が検討されており、令和14年11月頃からの活用を想定している。

提供:秋田建設工業新聞社