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日本工業経済新聞社(群馬)
2023/11/14

【群馬】みどり市は温泉施設の基本設計が完了

みどり市は温泉施設かたくりの湯(笠懸町鹿250)の移転新築について、基本設計業務内容を明らかにした。2024年度に着工し、25年度の工事完了、26年度中の供用開始を目指す。基本設計業務は桂設計(東京都新宿区)が手掛けた。建設工事費は建築、電気設備、機械設備などを含んで約18億3000万円を試算しており、加えて建設に伴う県道大間々世良田線からのアクセス道路築造工事費に約1億円を算出している。
新施設はW造およびRC造で一部S造の平屋となる。床面積は2105uで基礎は直接基礎。最高高さは7・5m。駐車場は129台で一般車が100台、福祉6台、職員23台の内訳。
かたくりの湯は1997年に建設され、73年に整備された大間々老人憩の家とともに健康増進施設として利用されてきた。老朽化が著しく、ユニバーサルデザインの未整備や安全性、快適性などの課題が多く、両施設を統合し、源泉地付近へ移転する。鹿田山の麓に稜線と調和する勾配屋根の連なるシルエットの建物とし、源泉地に近い敷地の北側に配置することで、温泉配管を短くすることが可能とした。車寄せも可能とし、福祉駐車場も確保したことで、ユニバーサルデザインに配慮している。
防災計画については、災害時の屋外避難を可能となり、緊急車両の活動空地としても利用可能な多目的広場も整備する。多目的広場には通常時はベンチとして活用を行い、災害時には炊き出し等でかまどとして使用可能なかまどベンチを設置。また、多目的広場と連続する屋根に覆われた半屋外の軒下空間を整備し、災害用備蓄品を収納する防災倉庫も整備する。停電発生時については発電機電源を使用して、受水槽加圧吸水ポンプに電源供給し、上水の使用を可能とした。
非常用発電機も設置し、72時間電源供給を可能とする。太陽光発電設備は管理事務室内に設置した太陽光専用コンセントを設置することで、電力の活用を可能としている。
外装仕上げのイメージは勾配屋根は温泉泉質の対候性に優れ、美観を維持するアルミ屋根とし、外壁は明るい印象の黄白色および落ち着きのある樺茶色の塗材で仕上げる。内装については市産材の木材を活用、落ち着きのある明るく温かみのある色調とする。