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建設経済新聞社
2023/11/17

【京都】雨に強いまちづくり取組予定 薬師谷池の防災対策支援など

 京都市は15日、令和5年度第2回「雨に強いまちづくり」推進本部会議を開催し、令和6年度の取組等を報告した。
 令和6年度のハード関連の取組予定について、上下水道局は、烏丸丸太町周辺地区の浸水対策として、烏丸丸太町幹線(令和7年度運用開始)の整備を進める。
 また市内中心部における広範囲の浸水安全度を向上させる鳥羽第3導水きょの整備(令和9年度運用開始)等を引き続き進める。
 産業観光局は、森林整備事業として、水源涵養、土砂災害の防止等の多面的機能を有する健全な森林の育成に向けた造林・保育等や風雪害対策及び間伐の着実な実施を行う。
 産業観光局を主担当とした全庁的な取組は、▽公共建築物におけるみやこ杣木(市内産木材)の率先利用▽民間建築物におけるみやこ杣木(市内産木材)の利用支援▽官民連携によるウッド・チェンジの推進。
 また産業観光局は、防災重点農業用ため池のうち、防災工事が必要な薬師谷池(西京区大原野)について、土地改良区が実施する実施設計業務に対し支援する。
 防災工事は、令和7年度から9年度までの3ヵ年での実施を予定。
 京都府との府市の政策協定により進める事業間連携による雨に強いまちづくり(安祥寺川流域・山科北部地域)について、今後、府が流木対策(砂防堰堤による流木止工の設置)、府と市建設局が安祥寺川の河川改修を進める。
 事業間連携による雨に強いまちづくり(白川流域・左京区南部地域)として、今後、府が治山対策、市が白川及び沈砂池の対策検討を進める。
 事業間連携による雨に強いまちづくり(山科川流域・山科北部地域)として、今後、市が横断側溝の新設を進める。
 砂防堰堤の堆積土砂撤去としては、府が令和5年度に地蔵谷川第2砂防堰堤(上流側の堰堤)で緊急浚渫を予定。
 土砂災害防止法に基づく土石流危険渓流を対象に、府が京都市左京区地域で土砂の堆積状況等変化を把握する調査を実施。現在、調査対象49渓流のうち、約半分の現地調査が完了し、調査結果のとりまとめを行っている。調査結果を踏まえ、今後の事業の必要性を検討する。
 このほか、京都府京都林務事務所によると、京都市左京区における令和5年度治山事業は、@左京区一乗寺松原町(恒久対策工事を実施。治山ダム工(ダブルウォール)1基、流路工63・0m、山腹工一式他)A左京区一乗寺坂端(恒久対策工事を実施。治山ダム工(鋼製)1基、堆積土砂及び危険木撤去一式他)B左京区鹿ケ谷徳善谷町(治山事業により測量設計に着手。測量設計業務一式。全体計画は治山ダム工(鋼製)1基、森林整備一式他)。
 また高野川地区で治山事業により、既設治山施設の調査点検及び修繕工事を実施予定。事業内容は調査点検及び施設修繕一式。