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建通新聞社四国
2023/11/21

【香川】香川県 東讃の統合高校 造成設計に着手

 香川県は、さぬき市造田是弘に新設する東讃地域の統合高校の建設地を造成するため、実施設計に着手した。敷地造成や道路、パイプライン、防災施設、給排水、校庭整備などの設計を行う。2024年3月29日の納期でまとめる。
 道路は、学校建設地の中央にある農道を付け替える計画があり、付け替えた道路について開発許可基準を満たして市道に移管できるように設計する。
 パイプラインは、建設地やその周辺に金通池上のポンプ小屋から池の水を取水して各農地に排水する管が埋設されており、学校開設後も北西部にパイプラインを使う農地が残るため、付け替えを検討し設計する。
 排水施設の規模の決定や、給水設計として市道下の本管から敷地内の水道メーターまでの設計、造成工事中の仮排水計画なども行う。
 新しい高校の建設予定地はJR造田駅から南に約1`、ことでん長尾駅とのほぼ中間に位置し、青木池と金通池の間、市道新造田滝ノ宮線と市道造田滝ノ宮線に挟まれる敷地となる。実習用の農地を含む校地面積は6万4000平方b。
 磯野建築事務所(高松市)に委託した基本計画策定業務で、校舎の配置計画に加えて給排水計画や外構計画、設備計画を検討し、11月末をめどにまとめる方針。この結果を踏まえて基本設計を委託する。基本計画では、28年4月の開校予定に向けた実施設計や用地取得、建築工事などの工程なども練る。地質調査も田村ボーリング(高松市)や増田地質工業(高松市)に委託した。
 校舎の現時点での配置案は、敷地の中央付近に3階建ての校舎を設け、校舎北側に体育館(平屋)やテニスコート、さらに北側に運動場を設置する。校舎東側には工業・設備棟(平屋)、南側には多目的ホール(平屋)と、コンソーシアム施設(食堂・販売所など、平屋か2階建て)、さらに付け替え道路を挟んで南側の金通池の西側に農業実習関係の建物・倉庫(平屋か2階建て)、農業用ハウス(平屋)などを設ける計画だ。
 設置学科は普通科、農業科、工業科、商業科、家庭科とし、開校時に1期生となる1年生が8学級とする予定。
 造成工事のための実施設計は五星(三豊市)が担当する。

提供:建通新聞社