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日刊建設工業新聞
2023/11/22

【鳥取】政府経済対策絡み/11月補正案は172億円規模/29日開会の11月県議会へ/県土整備部

 県土整備部は、政府の総合経済対策を活用した総額172億5200万円の「11月補正」案の概要をまとめた。地域高規格道路や樹木伐採・河道掘削などの追加執行を計画しており、補正案は29日開会予定の11月県議会に提案する。
 政府経済対策の裏付けとなる国23年度補正予算は月内にも成立が見込まれ、同部は国要望額をベースに11月補正案を編成した。
 道路事業は街路を含めて87億円。地域高規格道路では倉吉道路1億円、倉吉関金道路4億円、北条JCT5億円、江府道路5億3000万円をそれぞれ計上した。道路メンテナンスの橋梁補修や橋梁点検には11億円を充てる。
 直轄道路負担金は19億円。事業費ベースで北条道路66億2400万円、鳥取自動車道の舗装2億7000万円、米子道路の橋梁1億5000万円、志戸坂峠防災の橋梁3億2800万円などを想定した。
 河川事業には23億7800万円を補正。うち樹木伐採・河道掘削は6億4000万円を占め、勝部川、三徳川などの河道掘削を前倒しする。塩見川改修には4億1400万円。
 また、砂防・治山事業に25億6000万円、港湾・漁港事業は4億円を盛り込んだ。補正後の同部の土木公共事業総額は874億5400万円となる。

ゼロ県・ゼロ国債
20億円と8000万円前倒し

 県土整備部は、翌年度予算を前倒しするゼロ県債20億円とゼロ国債8000万円を11月補正案に組み込む。年度末に発注して、春先の工事量の確保につなげるほか、気象条件が良好なシーズンに港湾・漁港の浚渫工事に取り掛かる。
 ゼロ県債のうち一般公共は、国道183号(新屋工区)の交通安全、倉吉由良線の大谷茶屋〜和田工区改良などに9億9000万円。単県公共は鳥取港、網代漁港の維持浚渫、沿岸サンドリサイクルなどに10億5000万円を前倒しする。
 ゼロ国債は三朝町横手2地区の治山事業が対象で、吹き付け法枠工に8000万円を充てる。

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