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建設新聞社
2023/11/24

【東北・福島】大成ロテックが田村市に次世代舗装実験走路着工

 大成ロテック(西田義則代表取締役社長)は、福島県田村市に民間企業の保有では国内初となる次世代舗装実験走路を自社の設計・施工で整備する。22日に建設場所の田村市東部産業団地(仮称)で地鎮祭を執り行った。
 神事には来賓の白石高司田村市長などを含む約30人が出席。島崎勝大成ロテックフェロー技術研究所長が鎌入れ、谷山二朗大成建設専務執行役員サステナビリティ総本部長兼クリーンエネルギー・環境事業推進本部長が鍬入れ、西田社長が鋤入れを行い工事の安全を祈願した。
 西田社長は「2024年度内の運用へ無事故無災害で工事を進めるとともに、運用後は子ども達の教育の場として有効活用するなど地域に開かれた施設を目指す」と意気込みを述べた。
 企業が開発した舗装技術が実装化され普及するまでには実路での耐久性確認などがあるため、一般的に10年から20年の期間を要する。今回の次世代舗装実験走路は、1周約1`bの楕円状テストコースを設け荷重車のセミトレーラーを時速40`bで自動走行させ、同社が埼玉県幸手市に建設中の次世代技術研究所で開発した舗装技術を実証する。新技術は植物由来の材料を利用し脱炭素化を可能とするアスファルト舗装や、二酸化炭素を固着させた脱炭素化が可能なコンクリート舗装など、カーボンニュートラル社会の実現などに貢献する。
 なお、田村市東部産業団地は、田村市が福島再生加速化交付金を活用し、田村市常葉町山根地内の国道288号沿い約42fを開発。このうち同社はA区画の約14・3fについて、今年3月に立地基本協定を締結している。

 提供:建設新聞社