トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建設経済新聞社
2023/11/27

【京都】福知山市民病院の再整備 新北棟及び新南棟を建設 解体含め令和7〜9年度に工事

 福知山市は、同市厚中町の福知山市民病院について、災害対応力の強化、既存施設の老朽化・狭隘化の更新などを目的に再整備を計画。新北棟と新南棟を建設する。
 令和7年度に職員駐車場に仮設施設を建設した上で、北別館(RC造3階建、延900u)を解体。その跡地に新北棟を建設する。新南棟は放射線治療棟横駐車場敷地に建設する計画。令和8〜9年度に北・南棟増築工事とそれに伴う既存棟改修工事を実施し、その後、仮設施設の解体を行う。
 新北棟はRC造3階建、延約980u。実習生等宿泊室(各部屋1人収容)を10室配置し、各宿泊室内にはベッド・机を収容できる居室とシャワートイレユニットを設ける。看護学校として必要となる調理実習室等(約130u程度)を設ける。隣接する看護学校側から直接部屋に入場できるように出入口を設ける。
 新北棟単独の玄関を設ける。新北棟内の上下階移動に階段とエレベータを設ける。
 新北棟およびその周辺に災害対策として設備整備を計画。院内に保管する燃料(重油等)により稼働する自家発電装置、蒸気ボイラーおよびチラーを整備する。なお既存のガスコージェネレーションシステムは都市ガスで稼働しており、当該機器の更新時期を見据え、全館的な熱源などの比較検討を行い、継続・改修・廃止等の方針を決定する。
 災害拠点病院の要件を必要最低限満たす容量・仕様等の貯水槽を整備。新北棟および既存施設の必要な箇所に止水対策を行う。
 新南棟はS造3階建、延約1980u。1階に外来化学療法室(▽化学療法室(20床程度)▽待合室(3〜4人程度収容)▽スタッフステーション、ミキシングルーム、ミキシングルーム前室、診察室、患者用多目的トイレ(2室)、スタッフルーム(6人程度同時休憩)、汚物処理室)や、外来診察室(▽診察室を2〜3室(1室あたり12u程度)▽放射線治療診察室▽診察室(2〜3室程度)、受付(1〜2人程度収容)、診察室裏スタッフ通路、スタッフ作業スペース、外来患者診察待合室、カンファレンスエリア)を配置。2階にリハビリテーション部門(スタッフルーム及び倉庫)、在宅スタッフ室と訪問リハビリ室、実習等を行えるスキルラボ室(物品器材庫を含む)約50u程度を配置。3階に委託職員等更衣室(男性100人程度、女性200人程度収容(6人用ロッカー想定)が可能なもの)、組合室、PFM休憩室を拡充し院内で働く全てのスタッフが共通で休憩できる部屋(約200u)、約180u程度の倉庫を配置する。講堂(多目的室)は約350u程度の面積を確保し、2階又は3階に配置する。
 1階は放射線治療棟と接続し、2階は本館と接続させる。2階での接続位置は、現状のリハビリ訓練室付近を想定する。1階の接続にあたっては、放射線治療装置や治療計画用CTなどの機器更新時の搬入動線を確保した計画とする。本館2階からの非常用階段を利用した避難の支障にならない計画とする。新南棟単独の玄関(敷地南側からアプローチすることを想定)を設け、本館を通らずに新南棟内に入場できるようにする。新南棟内の上下階移動に階段とエレベータを設ける。
 新北棟・新南棟整備により既存施設の空いた場所を活用。本館2階にあるDA室(図書室と兼用)、診療情報管理室は本館3階化学療法室移転後の跡地に整備。本館2階にあるリネン庫を本館2階組合室が移転後に整備。本館2階にある総務課を本館2階リネン庫が移転後に拡充。本館3階化学療法室跡地は将来的に医局の拡充候補地、手術室の拡充の機能で利用できるようにする。このほか、放射線治療棟内の放射線治療診察室は放射線治療患者待合室に用途転換する。
 仮設施設には@北別館にある更衣室と同等程度の面積(約75u)の委託職員等更衣室A看護学校として必要となる調理実習室等(約130u程度)B北別館にある休憩室と同等程度の面積(約100u)の委託職員等休憩室C北別館にある倉庫と同等程度の面積(約50u)の機能を配置する。
 北棟・南棟建設に伴う基本・実施設計は11月21日に一般競争入札で公告。12月19日に開札し、担当業者を決める。設計工期は令和7年2月28日。