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建設新聞社
2023/11/29

【東北・宮城】ゼビオアリーナをアイスリンクに/仙台市とゼビオHDが基本協定

 仙台市とゼビオホールディングス(福島県郡山市 諸橋友良代表取締役)は28日、同市太白区のゼビオアリーナ仙台の改修・管理運営に関する基本協定を結んだ。ゼビオがメーンアリーナを通年利用できるアイスリンクに改修し、その後同市に施設を寄付するなどといった内容が盛り込まれている。来年度に着工し、2025年度からの供用開始を目指す。
 両者は今年8月にスポーツ振興を通じたまちの活性化についての協定を締結。これに基づいたまちづくり案としてアイスリンクの改修工事が決まった。市内で通年利用できるスケート施設はアイスリンク仙台があるが、観客席がなく国際規格に適応していない。
 計画によると、アイスリンクは国際規格の30b×60bとする。また他の競技を行うときはアイスリンクの上に断熱材を敷き、これまでと同様にバスケットボールなどを行えるような環境に整えるとしている。寄付後、同市はゼビオをこの施設の指定管理者に指定する予定で、寄付に係る議案を12月市議会に提案する。施工者選定などは議案可決後に行われるとみられる。
 協定締結に当たり郡和子市長は「交流人口拡大を目指していることから大変ありがたい。プロスポーツやアーティストの活動の場となることを期待する」と述べた。諸橋代表は、日本のスポーツに海外のようなエンターテイメント要素を取り入れることを展望し「さらにバージョンアップした施設で、地域社会のにぎわいづくりに協力したい」と話した。
 またこの会見に当たり、同市出身のプロフィギュアスケーター羽生結弦さんがビデオメッセージを寄せた。羽生さんは「このまちでフィギュアスケートをやりたいと思う次の世代が一人でも多く生まれることを期待する」とコメントした。

 提供:建設新聞社