トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

北陸工業新聞社
2023/11/30

【福井】祝・受賞者インタビュー/青年優秀施工者不動産・建設経済局長顕彰/建設ジュニアマスター/造園業に邁進する決意新た/お客様の要望とプロの提案を合体

国土交通省は、優秀な技能・技術を持ち、今後さらなる活躍が期待される青年技術者(建設ジュニアマスター)を顕彰している。ことしは県内から一人が選ばれた。南造園(坂井市三国町)の坂井雅至(さかい・まさし)さんに、喜びの声を聞いた。

 建設ジュニアマスターの盛大で厳粛な式典(東京)に参加し、緊張の中にも「もっと頑張りたい」と、造園業に邁進する決意を新たにしている。
 社内の若手(20代4人)へは、先輩として「見本になれれば」と謙虚に言う。造園業は生きもの(植物)を相手にし、「設計の図面通りには、なかなか行かない。現場現場で、自分なりに考えて、進めるしかない」と、覚悟を決める。
 お客様との会話が楽しく、剪定も「樹種により適期はバラバラ。積雪を想定し、周りの木とのバランスも調整したり」など。話のネタは尽きず、勉強になることばかりと強調する。「ものづくりは、お客様に喜んでもらい、その笑顔が力に」と、やり甲斐を披露。「やればやるほど奥が深い。2、3年目ほどから、面白みがどんどん湧いてきた」と、自信にあふれる。

現場現場で考える/やればやるほど奥深い

 庭づくり(造園に対する考え方)が時代とともに変化していると実感している。樹木を「ただ切る」のではなく、来年の芽吹きから10年、20年後も「イメージして切る」と心掛け。それを後輩に教えるのは「自分でやるよりも何倍も難しいが、和気あいあい、一緒にやっていきたい」と、やさしい指導者に。
 お客様には、プロ意識から「わかりません、とは言いたくないもの。でも、分からない時は、はっきりそう伝え、後でしっかり調べるしかない。つねに勉強で、お客様の要望と、こちらの提案がかみ合うよう努める。途中、要望が変わっても、そこがまた楽しい(可能性が広がる)。長いお付き合いの始まり」と捉える。日常普段からは、住宅(街並み)の木々は、どう維持管理されているのか?などと興味関心を持ち、造園センスを磨いていると言う。

hokuriku